押井守監督最新作「ガルム・ウォーズ」アニメと実写の境界超えた場面写真披露!
2016年4月20日 17:00

[映画.com ニュース]押井守監督が構想に15年をかけ、全編をカナダで撮影した異世界ファンタジー「ガルム・ウォーズ」の場面写真12点が、このほど初公開された。押井監督が2014年6月のトークショーで「実写なんですけど、半分以上はCG。アニメのような実写映画を目指した」と語った通り、アニメーションと実写の境界を超越した独特の世界観を見ることができる。
「実写とアニメーションは融合して区別がつかなくなる」と主張してきた押井監督が、アニメの手法で製作した実写映画。アニメ同様の絵コンテやイメージボードなど、準備段階に使用するグラフィックを大量に作り、入念な下ごしらえをしたうえで撮影に臨んだ。さらに撮影後の加工でも、動画の1コマ1コマを専門スタッフが可能な限り美麗に仕上げるという、従来の実写作品とは異なる工程を採用し、絵画のような映像美を創出した。
“戦いの星”アンヌンを舞台に、カラ、スケリグ、ウィドの3人の戦士が、創造主ダナンが作ったとされるクローン戦士「ガルム」の真実を求めて旅する姿を描く。「エイリアン2」のランス・ヘンリクセンをはじめ、出演陣に外国人俳優を迎え、全編英語で撮影。劇場公開にあたり、押井監督作「イノセンス」も手がけたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが参加し、日本語吹き替え版も製作されている。
「ガルム・ウォーズ」は、メラニー・サンピエール、ケビン・デュランド、サマー・ハウエルらが共演し、朴ろ美、壤晴彦、星野貴紀らが吹き替え版の声優を務めている。5月20日から全国で公開。
(C)I.G Films
フォトギャラリー
関連ニュース





第3回新潟国際アニメーション映画祭開幕! 押井守監督「イノセンス」で語るアニメーターの重要性、プロデューサーが明かす「攻殻機動隊」続編の可能性
2025年3月15日 20:30
取材 オリジナル 国内映画祭
