「木靴の樹」26年ぶり上映記念、貴重なメイキング写真を公開 オルミ監督が日本のファンにメッセージ
2016年3月26日 06:00

[映画.com ニュース] イタリアの巨匠エルマンノ・オルミ監督の名作「木靴の樹」が3月26日から26年ぶりに再上映されることを記念し公開された、1970年代後半の撮影当時の貴重なメイキング写真を映画.comが入手。また、オルミ監督から、日本のファンへ宛てたメッセージが届いた。
1978年のカンヌ映画祭でパルム・ドールとエキュメニカル審査賞を受賞した本作は、北イタリアのベルガモ地方出身のオルミ監督が、出演者全てに素人のベルガモの農民たちを起用し、幼いころ祖母に聞いた昔話をもとに、19世紀末のベルガモの農村を舞台に、貧しい生活を強いられながらも、大地とともに力強く生きる農夫たち4家族の生活が描かれる。
メイキング写真からは、映画に登場する4軒の農家が暮す農場や家などが、セットではなくオールロケーションであることが見てとれる。また、オルミ監督は本作で撮影監督も務めており、照明機材は用いず「太陽光」と「ろうそくと油灯の光だけ」で、撮影フィルムは特殊なものを使用したそうで、19世紀末という時代を表現するために、細部までこだわったことが分かる。映画は3月26日から、岩波ホールほか全国で順次公開。
親愛なる日本のみなさん
長きに渡って私と私の映画を愛してくださることに、大変感謝しています。あれからもう38年も経ちますが、私たちが撮影したあの地域や農場のことは繰り返し思い出され、子どもや孫たちに語り伝えています。私が心を込めて作った映画を見るために再び劇場のスクリーンの前にみなさんが集まってくださるということを知り、とても嬉しいです。この物語は、映画に登場する少女のモデルにもなった私の祖母ベッティーナの話から生み出されました。『友』という呼び名が、どんな名誉よりも価値があると信じていますので、私の心からの親愛の情と感謝を込めてそう呼ばせていただきます。日本の友人のみなさんに、平和とすばらしい未来が訪れますように。
(C)1978 RAI-ITALNOLEGGIO CINEMATOGRAFICO - ISTITUTE LUCE Roma Italy (co-production)
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ