「蜜のあわれ」で“金魚”を演じた二階堂ふみ、1000匹の金魚アートに感激!
2016年3月15日 12:00

[映画.com ニュース] 二階堂ふみと大杉漣の共演で、大正期から昭和期に活躍した詩人・小説家の室生犀星が晩年に発表した小説を映画化した「蜜のあわれ」のプレミア試写会が3月14日、都内で行われ、二階堂、大杉のほか、永瀬正敏と石井岳龍監督が舞台挨拶に登壇した。
映画は、変幻自在の金魚の姿をもつ少女・赤子(二階堂)と老作家(大杉)の関係を中心に、老作家を慕う幽霊・ゆり子(真木よう子)、作家・芥川龍之介の幽霊(高良健吾)たちが2人の生活に影響を与えていくさまを幻想的に描く。
会場には、劇中の金魚にちなみ約1000匹の金魚が泳ぐ巨大金魚鉢が設置された。これは現代アート「アートアクアリウム」の作品のひとつで、「花魁(おいらん)」と題されたもの。金魚の飾りをあしらった赤い着物で登場した二階堂は「とても美しくて、見とれてしまいました」とうっとりした様子で語った。
二階堂は奔放な赤子をはつらつと演じているが、撮影で苦労したこととして「すごく寒いロケ地だったのですが(撮影の)笠松(則通)さんに『鳥肌を止めろ』と言われてしまって」と明かし、会場を笑わせる。一方、共演者たちは「二階堂さんは(共演者に対して)向き合ってくれる方で、僕にとっては色々な引き出しを開けてもらった」(大杉)、「可能性の塊。今後も色々な顔を見せていただきたい」(永瀬)と二階堂の才能をべた褒め。永瀬は二階堂とファッションブランド「SEDITIONARIES(セディショナリーズ)」の話で盛り上がったそうで「たまらないですね」とほほ笑んだ。
石井監督にいたっては、「『放浪記(1962)』の高峰秀子さんに見える瞬間があった。二階堂さんは若いけれど、大女優に見える」と存在感に太鼓判を押す。二階堂は「高峰さんは日本映画で1番好きな女優さんなので、本当にうれしい。頑張ります」と決意を新たにしていた。
会場にはゲストとして、550万人以上の来場者数を記録した「アートアクアリウム展」の総合プロデューサー・木村英智氏も登場。「金魚は人に鑑賞されるためだけに作られ、自然界には存在しない。計算されたところに人はひかれるのでは」と語った。
「蜜のあわれ」は、4月1日から全国で公開。
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