放浪記(1962)

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解説

東宝が創立三十周年記念映画の一つとして、林芙美子原作から「旅愁の都」の井手俊郎と「女ばかりの夜」の田中澄江が共同で脚色、「女の座」の成瀬巳喜男が監督した文芸もの。撮影もコンビの安本淳。創立30周年記念映画、昭和37年度芸術祭参加作品。

あらすじ

昭和の初期。林ふみ子は行商をしながら、母と駄菓子屋の二階で暮らしていた。彼女が八歳の時から育てられた父は、九州から東京まで金を無心にくるような男だった。隣室に住む律気な印刷工安岡は不幸なふみ子に同情するが、彼女は彼の好意を斥けた。自分を捨てた初恋の男香取のことが忘れられないのだ。母を九州の父のもとへ発たせたふみ子は、カフェー「キリン」の女給になった。彼女の書いた詩を読んで、詩人兼劇作家の伊達は、同人雑誌の仲間に入るようすすめた。まもなく、ふみ子は本郷の伊達の下宿に移ったが彼の収入だけでは生活できず牛めし屋の女中になった。ところが、客扱いのことからクビになったふみ子は、下宿で日夏京子が伊達にあてた手紙を発見した。新劇の女優で詩人の京子は、やがて伊達の下宿へ押しかけてきた。憤然と飛び出したふみ子は、新宿のカフェー「金の星」で働くことにした。その間にふみ子が新聞に発表した詩を高く評価したのは、「太平洋詩人」の福地、白坂、上野山らである。彼らは京子をつれてきて、ふみ子に女同士での出版をすすめ、今は伊達と別れた二人の女は、ふしぎなめぐり合わせの中で手を握り合った。こんなことからふみ子は福地と結婚したものの、貧乏と縁がきれない。ある日、新進作家の村野やす子をつれて、白坂と京子がきた。そして、「女性芸術」でふみ子と京子の詩を選択のうえ、どちらか一篇を掲載すると告げた。安岡が金を持って訪ねてきたことから、福地はふみ子と安岡の仲を邪推した。ふみ子は再び婦らぬ決心で家を出た。その後、ふみ子の力作「放浪記」が「女性芸術」にとりあげられ、彼女は文壇に第一歩を踏み出した。そんなとき、彼女は画家の藤山武士を知った。「放浪記」出版記念会の日ふみ子の眼は感激の涙で濡れていた。林ふみ子という人生をのせた機関車は走り出した……。

1962年製作/123分/日本
原題:Lonely Lane
配給:東宝

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映画レビュー

4.0モノクロ映像の光と影が貧しさを効果的に映し出している。眉尻の下がっ...

2019年7月28日
iPhoneアプリから投稿

モノクロ映像の光と影が貧しさを効果的に映し出している。眉尻の下がった高峰秀子の憐れな表情が見事だった。

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tsumu miki

4.0男の苦労も糧とする逞しさ

arakazuさん
2019年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

最初に捨てられた大学生をはじめ、
生活力のないインテリの優男にめっぽう弱いふみ子だが、何くれとなく親身になってくれる安岡の思いに応えるでもなく、それでも繋ぎとめておく強かさも持つ。
書くことに関しては最初から絶対的な自信があったとは思うが、ふみ子という人は女としては、すごく自己評価が低い人なんじゃないかと思った。
だから、心理的、身体的虐待を許してしまう。
ふみ子に文学がなかったら、福地と別れられなかったかもしれないが、書き続けるためには独りになるよりほかなかったのだ。
仲谷昇、宝田明のダメ男ぶりも見事だが、
卑屈さを感じさせるいつも少し猫背なふみ子像を作り上げた高峰秀子もお見事だが、最後までふみ子の友人であり続けた加東大介の演じる安岡の実直さも印象的だった。

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arakazu

3.0高峰秀子

kossyさん
2018年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『二十四の瞳』の女子先生は可愛かった。その頃とはまったく違う。貧乏で何とか暮らしていこうとする懸命さが売りだから、生活臭が漂う女性。給料の安い女工時代や飲み屋で働いているときはキラキラ輝いているようにも見えたが、徐々にやつれてくる雰囲気。美形の俳優の顔そのものよりも、働くことで輝いて見せるところが素敵です。

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kossy

4.5これぞスタンダード名品

2018年11月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

興奮

シーンの繋がりが実に効果的。
例えば「エヴァ」の翼をくださいのように、また例えば「ゴッドファーザーパートスリー」のオペラのように、また例えば「天国と地獄」の犯人逮捕で流れるラジオのように、
マイナスなイメージの冷酷さを増幅させるための、陽気なBGMのような効果を、シーンのラストカットと次のシーンの最初のカットの落差が、無理なく生んでいる。

……といったように、芸術的作品たる作り手の、その意図が、観客ごときの自分だが、その自分に心地良い。
抑えられてなお強く芯を捉えるといった、作為の見せ方の、ストンと落ち着いて奇をてらわない手触り感が、観ていて実に小気味好い。我々はリアルな質感を観ているのではない、技術の仕草を観ている。
ただただ風景を詠んだ俳句を観ている感じの連結の小気味好さ。
観客は、興奮させるために作られた芝居を観たいのではなく、良いものを作るために作られた芝居を観て、それで各々勝手に沸々と興奮してくるものである。

近頃の作為が蔓延しきった作品にはなかなか無い妙味がある。

また、高峰秀子の身体は水を通った白玉のようで、汚しがいがあるのだ。

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エイブル
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