佐藤健「何者」に主演!有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生と就活疑似体験で四苦八苦
2016年3月11日 05:00

[映画.com ニュース] 人気俳優・佐藤健が、朝井リョウ氏の第148回直木賞受賞作を三浦大輔監督のメガホンで映画化する「何者」に主演することがわかった。さらに有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生という主演級の若手実力派が顔をそろえる。就職活動に励む大学の同級生5人の関係性が、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識によって変わっていくさまを描く意欲作だ。
2月中旬、佐藤をはじめとするキャストはリクルートスーツに身を包み、東京・日比谷の東宝本社にある会議室で姿勢を正して座っていた。就職活動がフックになる作品だけに、同作を配給・製作する東宝の人事部が全面協力。筆記試験(30分)、集団面接(15~20分)、グループディスカッション(50分)、5対1の個人面接(5~10分)に臨み、就活を疑似体験した。実際に内定者10人も加わって行われたグループディスカッションでは「企業買収について」という題目を与えられ、会話に入るきっかけがつかめずにうなだれるキャストもいたという。
同作の企画開発は2013年から始動したそうで、原作の朝井氏も監督、キャスト、脚本に太鼓判を押し、満を持して2月26日にクランクイン。東宝の石黒裕亮プロデューサーは「原作が発表された12年当時と現在とでは、就活のスタイルも変化しつつある。『何者』が意図する緻密な構成が反映されているか、脚本については朝井さんに何度も意見を求めました」と明かす。演劇ユニット「ポツドール」を主宰し、監督・脚本を兼ねた映画「愛の渦」が激賞された三浦監督の粘り強い演出にも手応えを感じている様子で、「5人が集まるシーンは3日間、朝から晩まで稽古をがっつりやりました。同じシーンの撮影でも、現場で段取りを2時間するほどこだわり抜いています」と話した。
人を分析するのが得意な主人公・二宮拓人に扮する佐藤は、「三浦監督のもとキャスト一同、三浦組の劇団員になったつもりで残りの撮影全力を尽くしたいと思っております」と意欲満々。さらに、「この一筋縄ではいかない原作を、この一筋縄ではいかないキャスト、スタッフのみなさんと映画化できることを嬉しく思います。さて、どんな映画が出来上がるのでしょうか。ご期待ください」とコメントを寄せている。
一方、何も考えていないようで着実に内定へ近づいていく拓人のルームメイト・神谷光太郎役の菅田は、「現場では毎日、佐藤健くんがニヤニヤしています。これは何かありますね(笑)。なんだか面白くなりそうな予感があります。予感で終わらせないように、ビシッとかましてやります!」と現場の充実ぶりを報告。有村は光太郎の元カノで拓人が思いを寄せる田名部瑞月、二階堂は“意識高い系”ながら次第に空回りしていく小早川理香、岡田は就活に参戦しないと宣言しながらも焦りを隠せないでいる理香の恋人・宮本隆良に息吹を注いでいる。
また、拓人が所属していた演劇サークルOBの大学院生・サワ先輩は、山田孝之が演じていることも発表された。「何者」は、10月15日から全国で公開。
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