【第88回アカデミー賞】脚本賞は「スポットライト 世紀のスクープ」が受賞!
2016年2月29日 10:47
[映画.com ニュース]第88回アカデミー賞の授賞式が2月28日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、実話をもとにした社会派ドラマ「スポットライト 世紀のスクープ」が脚本賞を受賞した。トム・マッカーシー監督は、「ジャーナリストのためにこの作品を作りました。2度とこのようなことがあっていけないと思います」と作品に込めた思いを語った。
映画は、2002年1月にボストン・グローブ紙が報じた、カトリック教会の神父による性的虐待を教会が組織ぐるみで隠蔽してきたという衝撃のスキャンダルに焦点を当て、巨大な権力に屈することなくジャーナリスト魂と正義を貫いた記者たちの戦いを描いた。マッカーシー監督とジョシュ・シンガーが脚本を担当し、ともに初のオスカーの栄冠に輝いた。
マッカーシー監督は俳優としてキャリアをスタートさせ、「ミート・ザ・ペアレンツ」(00)、「シリアナ」(05)、「父親たちの星条旗」(06)などに出演。監督・脚本家デビュー作「The Station Agent(原題)」が高い評価を受ける。「カールじいさんの空飛ぶ家」(09)で始めてアカデミー賞脚本賞にノミネートされた。シンガーは、「ザ・ホワイトハウス」「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」「FRINGE フリンジ」などの米テレビドラマの脚本やプロデュースを手がけ、映画脚本は「フィフス・エステート 世界から狙われた男」に続き2作目となる。
今作は、第50回全米映画批評家協会賞作品賞と脚本賞、放送映画批評家協会主催の第21回クリティックチョイス・フィルム・アワード作品賞、アンサンブル演技賞、オリジナル脚本賞、アメリカ脚本家組合に所属する脚本家が選ぶWGA賞オリジナル脚本賞、第69回英国アカデミー賞でオリジナル脚本賞を受賞しており、今年の賞レースを席巻した。
「スポットライト 世紀のスクープ」は、4月15日から東京・TOHOシネマズみゆき座ほか全国で公開。今回のアカデミー賞では、脚本賞のほか作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、編集賞の6部門にノミネートされた。
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