C・ブランシェット、「キャロル」は「ロミオとジュリエット」のような壮大な物語
2016年1月23日 11:45

[映画.com ニュース] アカデミー賞でオスカーを2度(主演女優賞・助演女優賞)手にしているケイト・ブランシェットが、主演映画「キャロル」を引っさげて来日し、1月22日に都内で行われたジャパンプレミアに出席。ゲストとして女優の寺島しのぶも登壇した。
第88回アカデミー賞では、ブランシェットの主演女優賞に加え、助演女優賞(ルーニー・マーラ)、脚色賞、撮影賞、衣装デザイン賞、作曲賞の6部門ノミネートを果たした本作。1950年代のニューヨークを舞台に、運命的に出会い、互いにひかれあう2人の女性の物語がつづられる。
ブランシェットが映画のプロモーションで来日するのは初めてということもあり、会場内の通路に敷かれたレッドカーペットに姿を見せるとあふれんばかりの歓声が沸き起こる。オスカーノミネートに対して祝福の拍手がわき上がると「ありがとうございます」と笑顔を見せ、「ルーニーとの2人一緒でのノミネートが何よりうれしいです」と喜びを口にした。
映画で展開する物語について「ご存知の方も多いと思いますが、原作小説を手掛けたパトリシア・ハイスミス(『太陽がいっぱい』など)は犯罪小説の女王と呼ばれた作家。しかし、ここで描かれる犯罪は銃でも殺人でもなく、愛そのものなのです」と言葉に力をこめる。作品全体を見渡し「トッド・ヘインズ監督だからこその『ロミオとジュリエット』のような壮大な物語になりました。結局のところ愛は愛なのです」と語った。
ブランシェットを「女優として尊敬している」という寺島は、大きな花束を手に登場。映画について「夢のような美しい作品」と語り、ブランシェットとマーラについても「見る人の心をつかんで離さないお芝居が素晴らしかったです」と最敬礼だった。
過去には同じヘインズ監督作「アイム・ノット・ゼア」(07)で男性ミュージシャン、ボブ・ディランを演じたブランシェットに対し、寺島は「今度は何の役をやったら新しい自分を出せると思いますか?」と質問。これにブランシェットは「相撲の力士の人生はどうかしら?」と返し、会場は笑いに包まれた。最後にブランシェットは観客に向けて「我々が愛で作り上げた映画です」と語りかけていた。
「キャロル」は2月11日から公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
“幸福”に満ちた新世界から取り残されて――「ブレイキング・バッド」生みの親が仕掛ける「プルリブス」は先が気になってしかたがない【ハリウッドコラムvol.369】
2025年11月13日 21:00
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー