北川景子、“恩師”からの結婚祝福に感無量「胸がいっぱいです」
2016年1月16日 13:04
[映画.com ニュース]2011年に急逝した故森田芳光監督デビュー作の続編「の・ようなもの のようなもの」が1月16日、全国50スクリーンで公開初日を迎え、主演の松山ケンイチをはじめ共演の北川景子、伊藤克信、尾藤イサオ、野村宏伸、杉山泰一監督が東京・新宿ピカデリーでの舞台挨拶に出席した。
森田監督ゆかりのキャスト・スタッフ陣が結集し、オマージュをささげた今作。「僕達急行 A列車で行こう」(12)でも主演を務めた松山は、満場の客席を見渡し「こんなにたくさんだと、さすがに緊張しますね」と照れ笑い。「間宮兄弟」(06)で映画デビューを飾った北川は、「初日にたくさんの方々に見て頂くことは、私たちの喜び。皆さんの顔を拝見できて、とても嬉しいです」と謝辞を述べた。
またこの日は、森田監督の妻で映画プロデューサーの三沢和子氏から、松山と北川へ手紙が寄せられた。「森田が『男たちの大和 YAMATO』を見て、『すごい役者を見つけた』と目を輝かせていたことが、今でも焼き付いています。『椿三十郎』の撮影初日には、『松山は自分と感性が一致する』と、その後も変わることがない絶大な信頼が生まれていました」と称賛された松山は、「森田監督ともっともっと一緒にやって、自分も同じところに立って『ここはこうしたらいい』と揉めたかった。揉めるところまでいけなかった。その感性についていくのに必死でした」「森田監督は『続編なんて作っちゃって』と笑っているかもしれませんが、見て頂いて、意見を頂きたかったです」と思いを馳せた。
さらに北川への手紙には、「ご結婚おめでとうございます!」とのメッセージが。DAIGOとの結婚発表会見後初の公の場となっただけに、客席から祝福の声が上がるなか、北川は「ありがとうございます、すみません」と感謝。続けて、「人生にはいろいろありますが、理解しあった伴侶となら、どんなことも乗り越えられますよ。とても頼りになりそうな旦那さんの力を借りて、ますます素敵な女優さんとなってください。では、D・I・O。どうぞ、いつまでも、お幸せに。そして森田からは、『北川、良かったな!』」と読み上げられた。
“恩師”ともいえる森田監督、三沢氏からの手紙を受け、北川は「11年前、『間宮兄弟』のオーディションで森田監督と三沢さんにお会いして、今日まで続けてこられました。お手紙を頂いて、胸がいっぱいです」と感無量の面持ち。そして、客席に向かって「森田監督が今日もこの様子をご覧になってくれていると思いましたし、だからこそ客席がいっぱいであってほしかった。こんなに来て頂いて、本当にありがとうございます」と頭を下げ、「森田さんのことを忘れてもらいたくない。たくさんご覧になって、森田監督や作品、これから続いていく映画界を、よろしくお願いいたします」と熱心に呼びかけていた。