デル・トロ監督&トム・ヒドルストンが「クリムゾン・ピーク」“重要空間”を特別映像で解説!
2016年1月15日 12:00

[映画.com ニュース] 「パンズ・ラビリンス」(2006)、「パシフィック・リム」(13)のギレルモ・デル・トロ監督によるゴシックミステリー「クリムゾン・ピーク」の特別映像が、このほど公開された。デル・トロ監督と出演者のトム・ヒドルストンが、物語の舞台となる広大な屋敷の“重要空間”と位置づけた廊下について解説している。
映画は、実業家トーマス(ヒドルストン)と結婚してイギリスに移住したアメリカ人女性イーディス(ミア・ワシコウスカ)が、“アラデール・ホール”という屋敷で不思議な出来事に遭遇するさまを追う。物語のもうひとつの主役ともいえる屋敷のセットは約6カ月もの期間をかけて建造され、天井や照明、暖炉も完備。その中で、謎に満ちた各部屋をつなぐのが、奇妙な形のアーチに囲まれた長い廊下だ。イーディスはその廊下でおぞましいゴーストに遭遇し、恐怖にさらされることになる。
美術への並々ならぬこだわりで知られるデル・トロ監督は「ゴシック調の廊下は、私のお気に入りのセットだ。ビジュアル的に面白い」と満足げ。さらに「(アーチの)シルエットを人間の形に似せた。ゴーストが現れるとても大事な空間だ」と語る。デル・トロ監督は屋敷や衣装のあちこちに「FEAR(恐怖)」の文字を紛れ込ませたほか、光と闇のモチーフと考えるチョウとガを壁紙などに入れ込んでおり、アーチにも何らかのメッセージが込められていると推測できる。
ヒドルストンは、アーチの上部にあるとげとげしい装飾に注目。「廊下の中にあるアーチからは、牙のようなものが突き出している。トーマスはこの場所を避けようとするんだ。そこには恐ろしい秘密が隠されているからね」と意味深なコメントを発する。劇中では、イーディスがその秘密を知ったことにより物語は急展開を見せ、監督のみならずキャスト陣にとっても思い出深い空間といえる。
「クリムゾン・ピーク」は、ジェシカ・チャステインがトーマスの姉、チャーリー・ハナムがイーディスの幼なじみを演じる。公開中。
(C)Universal Pictures.
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