300本を手がけた4DX専門家が解説!日本初4DX専用映画「ボクソール★ライドショー」とは
2016年1月15日 07:30

[映画.com ニュース] 体感型上映システム「4DX」を開発したCJ 4DPLEX社のクリエイター、チェ・ヨンスン氏が、日本初の4DX専用の短編アクションホラー「ボクソール★ライドショー 恐怖の廃校脱出!」の裏話を語った。
チェ氏は、既存の映画を4DX形式に変換する「CJ 4DPLEX 4DX i-Studio」で品質管理および最終演出の方向性を決定するクリエイティブディレクターを務め、年に約75本の長編映画の4DX化に関わる人物。CMや予告編なども含めると、直近2年間で約300本を手がけたという。昨年だけに絞っても「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「スター・ウォーズ フォースの覚醒」と超大作を次々と4DX化し、日本映画では「ドラゴンボールZ 復活の『F』」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「劇場霊」などに携わった。
4DXの全てを知るチェ氏だが、その魅力は「映画の中に入って体感できる」点にあるという。そんなチェ氏にとって、POV(主観映像)形式の「ボクソール★ライドショー」は思い出深い作品になったそうだ。「一般的なホラー映画とは異なる独特の企画だったので、スタッフの中でも話題になりました。そういったユニークな部分で大きな魅力を感じ、『もっと頑張る!』という意志をスタッフたちに与えた作品だと思います。特にPOVスタイルの映像を4DXで感じ取ってもらうための作業は、すごく楽しい経験でした」。
POV形式の利点として、自分が実際に体験しているような“没入感”が挙げられるが、チェ氏はその部分にも並々ならぬこだわりを見せる。「POVスタイル作品の魅力を生かすべく、4DXの動きや動線をうまく組み合わせて(観客と)俳優たちの距離感を自然と共感できるようにするのがポイントでした」。
その上で、4DXの“武器”である計11もの特殊効果を組み込んでいった。「『はっ!』と驚かせる演出の意図を倍増させるため、“Back Tickler”(背面座席が動く)や“Face Water”(前席から、顔の周辺に水が吹き付ける)などの効果を重ねました。本作は、日常を描いたものではなく追求する表現スタイルがある作品なので、4DXのエンターテインメント(風や泡など)を溶け込ませて、4DXとしての魅力もふんだんに味わえるようにしました」。
「『2001年宇宙の旅』(1968)や『シャイニング』(80)といったクラシックな映画を4DXにしたい」と野望を語ったチェ氏は、さまざまな視聴スタイルが台頭してきた現状を考察しつつ、映画館でしか味わえない4DXが「将来の映画業界をけん引していくリーダーになれるよう努力し続けなければならない」と力説。「ボクソール★ライドショー」を「日本初の試みと聞いて興奮しました」と歓迎した。
「ボクソール★ライドショー 恐怖の廃校脱出!」は、岡本夏美、渡辺恵伶奈、松本妃代扮する女子高生アイドル3人が、肝試し番組の撮影で訪れた廃校で恐怖体験を味わう25分間を描く。1月16日から全国公開。
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