「沈まぬ太陽」が上川隆也&渡部篤郎で初のテレビドラマ化!
2015年12月16日 05:00

[映画.com ニュース] 作家・故山崎豊子さんの傑作小説「沈まぬ太陽」が、俳優・上川隆也と渡部篤郎の共演で初めてテレビドラマ化されることが決定した。1991年4月1日に開局したWOWOWの開局25周年記念第1弾作品として、2016年春の放送予定だ。
「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」といった社会派小説を数多く世に送り出してきた山崎さんの最高傑作と言われる「沈まぬ太陽」は、累計発行部数700万部を超える大ベストセラーでありながら、主な著書の中で唯一テレビドラマ化されていなかった。今回のドラマ版は、同局の連続ドラマW史上最長となる全20話で構成し、2009年の映画版では触れられなかったエピソードも余すことなく網羅。第1部(全8話)は原作1&2作目のアフリカ篇、第2部(全12話)では原作3作目の御巣鷹山篇と4&5作目の会長室篇を描く。
主人公・恩地元を演じる上川は、95年放送のドラマ「大地の子」で新人ながら主人公を演じており、20年の歳月を経て再び山崎作品の主役に挑む。「50代に入り、ひとつの大きな節目を迎えたこの時に、山崎先生の作品に携わる機会を得られたことに、何とも申し上げようもないご縁を感じます」と語り、「虚心坦懐、臨みたいと思います」と意欲をみなぎらせる。

一方、恩地のライバルである行天四郎を演じる渡部は、「素晴らしい原作を映像化することは、非常に困難な作業になると思いますが、多くの原作ファンの方に納得していただけるよう、楽しんでいただけるよう、心を込めて演じさせていただきます」と意気込みを語った。
アフリカや中東でのロケなど大規模な撮影が予定されており、12月下旬にクランクインし、来年5月中旬のクランクアップを目指す。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」以来最初の作品となる前川洋一が脚本を手がけ、同局の「マークスの山」「下町ロケット」でメガホンをとった水谷俊之、鈴木浩介が監督を務める。
国民航空の労働組合委員長の恩地(上川)は、劣悪な労働環境の改善を目指し経営陣と激しく対立し、海外の僻地へ左遷されてしまう。その同志で副委員長の行天(渡部)は、恩地と決別し、幹部に取り入りながら自らの理想の会社像を追い求め出世していく。やがて、空の安全を軽視した国民航空は大型旅客機の墜落事故という未曾有の惨劇を引き起こす。企業を立て直すため、政府の要請でトップに就任した国見は、日本に戻っていた恩地を会長室部長として呼び寄せ、組織にはびこる不正を調査させるが、その前に常務に上り詰めた行天が立ちはだかる。
WOWOW開局25周年記念連続ドラマW「沈まぬ太陽」は16年春放送。
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