【全米映画ランキング】「007 スペクター」が首位、「I LOVE スヌーピー」は2位デビュー
2015年11月10日 14:26

[映画.com ニュース]2本の強力作がリリースされ上位を独占した先週末の全米ボックスオフィス。オープニング興収約7300万ドルで首位デビューを飾ったのは、ダニエル・クレイグ主演のスパイアクション「007 スペクター」だった。
同作は1962年から続く世界最長寿シリーズ「007」の第24作。今回は、前作で焼け落ちた故郷スカイフォールに残っていた写真を手がかりにメキシコシティに渡ったジェームズ・ボンドが、ローマ、オーストリア、タンジールなどを巡りながら、謎の組織「スペクター」を追い詰めていく。
ストーリー、スケールなどあらゆる面で、第21作「カジノ・ロワイヤル」以降「慰めの報酬」「スカイフォール」と続いてきたリブート版「007」、クレイグ=ボンドの集大成的な作品で、今夏公開の「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」同様、新旧シリーズのエッセンスが巧みに融合された「完成形」といった印象が強い。これまでの3作が荒削りな青年ボンドの成長過程を描いてきた映画だとすれば、今回はある種、完成された大人の007の活躍を描く作品で、「スペクター」というタイトルを含め、オールドファンも納得の「007」らしい映画に仕上がっている。
オープニング興収は前作「スカイフォール」の約8800万ドルに及ばなかったが、シリーズ歴代2位。全世界興収約11億ドルを稼ぎ出した「スカイフォール」の壁は高いが、北米以外の成績次第では記録更新もありそうだ。監督は「スカイフォール」に続きサム・メンデス。共演にクリストフ・ワルツ、レア・セドゥー、モニカ・ベルッチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、レイフ・ファインズ。
約4500万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは、チャールズ・M・シュルツによる世界的人気漫画をブルースカイ・スタジオが3Dで映画化したアニメ「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」。「スヌーピーとチャーリー・ブラウン ヨーロッパの旅」(1980/日本未公開)以来、劇場用映画としては35年ぶりに製作されたチャーリー・ブラウンとスヌーピーの友情物語だったが、レビューは上々。感謝祭シーズンに向け好スタートを切ったといえるだろう。
その他、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーブ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、ビリー・クラダップ、スタンリー・トゥッチら豪華共演の群像劇「Spotlight」が5サイトで限定公開され圏外23位に。ボストン・グローブ紙の記者たちがカソリック教会の性的虐待スキャンダルを追及した日々を描いた実録サスペンスドラマで多くの批評家から本年度の最高傑作と評されている。配給が2011年設立の新会社オープン・ロード・フィルムズのため、アカデミー賞では不利な戦いを強いられそうだが、今年の賞レースではすでに台風の目となっている。
今週は10年に起きたチリ・コピアポ鉱山落盤事故とその後の生還劇を描いた実録ドラマ「THE 33(原題)」(アントニオ・バンデラス、ロドリゴ・サントロ、ジュリエット・ビノシュ出演)に、ホリデーシーズン向けの家族群像コメディ「ラブ・ザ・クーパーズ(原題)」(アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、エド・ヘルムズ、アンソニー・マッキー、マリサ・トメイ、アマンダ・セイフライド、ダイアン・キートン共演)、アーロン・エッカート主演の「My All American」が公開となる。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい映画】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“超刺激作”
提供:松竹
ズートピア2
【質問:すみません、今年の冬、どの映画を観たらいいですか?】答え:私は「ズートピア2」を絶対に観ますね!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ