ジョニデ×カンバーバッチ×エドガートンの三つ巴「ブラック・スキャンダル」ポスター完成

2015年10月30日 10:00

［映画.com ニュース］　米俳優ジョニー・デップの主演作「ブラック・スキャンダル」の日本版オリジナルポスターが完成。デップ扮する、実在の凶悪なギャング、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーが圧倒的な存在感を放ち、その両脇に英俳優ベネディクト・カンバーバッチ演じるジェイムズの弟で政治家のビリー、豪俳優ジョエル・エドガートン扮するFBI捜査官コノリーが配された硬派なビジュアルが公開された。

通称「サウシー」と呼ばれるサウスボストンで育った3人の男たちが、三つ巴でぶつかるクライムサスペンス。ギャングのボス、野心と名声を渇望するFBI捜査官、有力な政治家、幼い頃に固い友情で結ばれた3人が悪の道へと突き進み、米国史上最悪の汚職スキャンダルに発展していく。

日本版オリジナルポスターには、米英豪のスター俳優に加え、ダークな表情を浮かべたアンサンブルキャストの面々も。ケビン・ベーコン演じるコノリーの上司である主任特別捜査官チャールズ・マグワイア、ギャングの用心棒ケビン・ウイークス（ジェシー・プレモンス）、ドラッグにおぼれるヒットマン、ブライアン・ハロラン（ピーター・サースガード）、バルジャーの愛人リンジー・シル（ダコタ・ジョンソン）、ギャングとFBIの関係を追及する連邦検事フレッド・ワイシャック（コリー・ストール）が並べられている。

2011年に逮捕されるまで10年あまり、ウサマ・ビンラディンに次ぐ最重要指名手配犯としてFBIに追われていたバルジャー。ボストンを牛耳る犯罪王が勢力を拡大してきた裏には、FBI捜査官となった友人コノリーとの“密約”にあった。イタリアンマフィアの撲滅を目論むコノリーは、“情報提供者”のバルジャーが増やす死体に目をつぶり続け、その暴走はエスカレート。バルジャーの弟で、マサチューセッツ州議会の上院議員まで上り詰めたビリーは、固い血の絆で結ばれた兄の残虐な行為を肯定も否定もしないが、コノリーからバルジャーと手を組むことを持ちかけられ、やがて黒い闇へと引きずり込まれていく。

「クレイジー・ハート」「ファーナス　訣別の朝」で確かな演出力をみせてきた俊英スコット・クーパーが、ベストセラーノンフィクション「密告者のゲーム FBIとマフィア、禁断の密約」をもとに、豪華アンサンブルキャストで密度の高いドラマを練り上げた。深い闇に生きながら、圧倒的なカリスマ性と独特の魅力で人々をひきつける伝説のマフィアを演じきったデップは、オスカー候補の呼び声も高い。16年1月30日から全国公開。