映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

富野由悠季監督、“ミノフスキー粒子”の発明を自画自賛「改めて秀逸なアイデア」

2015年10月23日 23:45

リンクをコピーしました。
富野由悠季監督と落合陽一氏
富野由悠季監督と落合陽一氏

[映画.com ニュース] 「機動戦士ガンダム35周年プロジェクト」として制作されたテレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」が10月23日、開催中の第28回東京国際映画祭の特集企画として上映された。東京・新宿ピカデリーではトークショーが行われ、「∀ガンダム」以来、約15年ぶりにシリーズの制作に携わった富野由悠季監督、メディアアーティストとしても活躍する落合陽一氏がアニメーション論やコンピューター工学、エネルギー問題など多岐にわたる議論を展開した。

CG全盛期を迎えているアニメーション業界だが、今作は手描き作画を主体に構成されている。富野監督はその理由を「偉そうな言い方をすると、20世紀が作り上げた文化があるから、遺産になるような作品を『Gレコ』でやってやる、なぜ悪いという“いきがり”があります」と説明。続けて、「『手描きアニメの方がレアに見える』という言い方で理解されているとすれば、この文化はいちジャンルとして残していきたい」と矜持をのぞかせた。

物語の舞台は「機動戦士ガンダム」で描かれた「宇宙世紀」の延長線上で、無線を無力化する「ミノフスキー粒子」などの設定が引き継がれている。富野監督は「ドラマを作るうえでは、取っ組み合いが出来なければいけない。宇宙で遠隔兵器を使わず、取っ組み合いをするために“無線を遮断”というのを思いついた」としたうえで、「いまだに取っ組み合いの劇ができて、愛し合うためには手が届くところで抱き合わなくてはいけない、という愛憎劇ができる。その原則を絶対に揺るがさないという意味では、改めて秀逸なアイデアだと感動した」と自画自賛した。

さらに、「宇宙開発も含めて、地球上の資源が消費される問題はどうなるかというのを、次の世代の人たちに本気で考えてほしいと思ったから、『Gレコ』の世界を作った」と思いを明かす。劇中に登場する軌道エレベーターなどの構造物は、「あれだけの規模のものを人工的に動かすことは、今でいうクリーンエネルギーでまかなえるかというと、絶対にできない」と断言し、「今の10代の人たちが、これを突破する方法論を見つけてくれるんじゃないか。宇宙工学を含めて、我々がもっと研究する必要があるということを画にするために『Gレコ』を作ったということは、今日初めて話しました。ロボットものとして見ていた人はびっくりすると思いますが、この話は分かってほしい」と力強く呼びかけた。

これを受け、落合氏も「14歳の時に『Zガンダム』を見て、『どうやって人類を革新するかに燃えよう』と血気盛んになりました」と自身の少年期を振り返り、「クリーンエネルギーをやろうだとか、『Gレコ』というアニメを通じて強いメッセージを受け取るというのはものすごく重要なこと」と呼応する。そして富野監督は、「大人にわかってもらう話を作っている暇はなくて、10~15歳の子どもたちへの種まきができるように、『Gレコ』を作りました」と話し、劇場の10代の観客たちに「頑張ってね!」とエールを送った。

第28回東京国際映画祭は、10月31日まで開催。

フォトギャラリー

富野由悠季 の関連作を観る

Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」の注目特集 注目特集

映画「F1(R) エフワン」 NEW

【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上

提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画の注目特集 注目特集

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画 NEW

【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!

提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男の注目特集 注目特集

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男

【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。

提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作の注目特集 注目特集

186億円の自腹で製作した狂気の一作

【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…

提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?の注目特集 注目特集

なんだこの映画は!?

【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!

提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――の注目特集 注目特集

すさまじい映画だった――

【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。

提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!の注目特集 注目特集

“生涯ベスト”の絶賛!

「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】

提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!の特別企画 特別企画

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選! NEW

「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)

関連コンテンツをチェック

おすすめ情報

映画.com注目特集 6月27日更新

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る