マドンナも御用達!「キングスマン」衣装デザイナーが明かす劇中ファッションの秘密とは?
2015年9月25日 14:45

[映画.com ニュース]「キック・アス」(2010)、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(11)のマシュー・ボーン監督によるスパイアクション「キングスマン」で、劇中のファッションに焦点を当てた特別映像が公開された。
続編製作も話題の本作は、英ロンドンにある独立諜報機関「キングスマン」のエージェント・ハリー(コリン・ファース)が、亡き同僚の忘れ形見であるエグジー(タロン・エガートン)を1人前のスパイに育て上げていくさまを描く。サミュエル・L・ジャクソンが、2人の前に立ちはだかる危険思想のIT富豪ヴァレンタインを怪演している。
表向きは高級仕立て屋だが、実は超一流のスパイという設定の本作では、洗練されたファッションが不可欠。「衣装はキャラクターを伝えるものだ」と語るボーン監督は、「私が考える現代の紳士像を再現したかった。意識したのは英国紳士的な風情とファッション性のバランスをどう取るかということ」とコンセプトを明かす。
本作の衣装デザイナーを務めたアリアンヌ・フィリップスは、マドンナの衣装を長年手がけ、マドンナ監督作「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」(11)では第84回アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた人物。「英国のスタイルのあらゆる分野を扱うチャンスに恵まれた。衣装をできるだけ英国風に見せることが大切だと思ったわ。キングスマンが着るあらゆる衣装はどれも100%英国製にした。生地から縫製まですべてね」と語っている。
気品あふれるいでたちながら激しいアクションもこなす紳士たちの“よろい”となる衣装作りには苦労もつきものだったそうで、フィリップスは「スーツの構造を検討して、見事な見かけとともに動けるものにした」と明かす。また、スパイ候補生たちが着用する“サイレンスーツ”についても触れ、「ウィンストン・チャーチル(元英国首相)がよく着ていたもの。これをベースにしたマシューのアイデアを取り入れた。偉大な英国のテキスタイルの伝統が元になった」と解説した。
映像では、“キングスマン”を演じた俳優たちの声も収録。「スーツというのは人の姿勢を示すものだ。“自信がある”ことを見せられる」(ファース)、「キングスマンの威圧感のある姿にはどこか魅力がある。彼らの団結ぶりを見せるものだ」(マーク・ストロング)、「世界の王になったように自信がわいてくる。衣装ですべてが変わる」(エガートン)。そのほか、キャスト陣が特製スーツを着こなす姿もたっぷりと盛り込まれ、希少なデザイン画も楽しむことができる。
「キングスマン」は、公開中。
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation

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