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ジョニー・デップ、妻アンバー・ハード伴いベネチアに登場!役作りを明快に語る

2015年9月7日 15:05

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ベネチアで大歓声を浴びた ジョニー・デップとアンバー・ハード
ベネチアで大歓声を浴びた ジョニー・デップとアンバー・ハード
(C)若山和子

[映画.com ニュース] イタリアで開催中の第72回ベネチア国際映画祭で9月4日(現地時間)、ジョニー・デップ主演の「ブラック・スキャンダル」が披露され、リド島は一気にジョニー・フィーバーに包まれた。

本作は、FBIの最重要指名手配人のひとりだった実在のギャング、ジェームズ・ホワイティ・バルジャーと、実弟で州上院議員のビル・バルジャー(ベネディクト・カンバーバッチ)、幼なじみでFBIエージェントとなったジョン・コナリージョエル・エドガートン)の関係に焦点を当てた物語。ブルーのコンタクトレンズ、薄いブロンドの頭髪をオールバックに固めた、ただならぬ雰囲気のデップの外見が既にインターネットなどで話題を集めていた。

朝からデップの到着を待つファンに囲まれたレッドカーペットに、デップが妻のアンバー・ハードを伴って現れると、会場は黄色い歓声で包まれた。デップは終始ハードの腰に手をかけ、一方のハードもぴたりと付き添い、いかにも仲睦まじいといった様子でファンの声援に応えた。

公式上映に先立つ会見は、近年のべネチアにないほどの熱気で会場が満員となり、注目度の高さをうかがわせた。監督のスコット・クーパー、共演のダコタ・ジョンソン、エドガートンとともに現れたデップは、片手にビール瓶のようなものを持っていたものの、「僕はアル中じゃないからね」と語り、会場を沸かせた。ギャング史に残る悪魔のような人物と言われたバルジャーの役作りを、「僕は彼を悪魔としてではなく、可能な限り人間的に演じた。彼はビジネスの場で非情なギャングである一方で、弟や母親を思う家族愛を持った複雑な人間だった」と答えた。

また外見の変貌については、「実在の人物を演じる上で責任がある。それに俳優にとっては、毎回フレッシュで、観客に驚きを与えるような異なる人物を演じることは大切」と語った。デップとは長い友人関係を築くクーパー監督は、「ジョニーは他の俳優がおかしたがらないようなリスクをおかすこともいとわない、素晴らしいアーティスト」と称賛した。

これまでも「ブロウ」や「パブリック・エネミーズ」でギャングを演じてきたデップだが、久々のギャング役の鬼気迫る演技により、来年のアカデミー賞の有力候補という声も上がっている。(佐藤久理子)

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