【伝説を生む男:後編】キアヌ・リーブス、大スターなのに庶民的 そんな素顔に迫る
2015年9月6日 19:30

[映画.com ニュース] 「マトリックス」3部作で一世を風びしたアクションスター、キアヌ・リーブス。来日すれば「ラーメン目当て?」な~んていじられちゃう“ゆるキャラ”ですが、ハリウッドきってのナイスガイとしても有名ですね。今回は、大スターなのに庶民的なイイ人キアヌの「ここがスゴい」に迫ります!
ニューヨークの地下鉄で移動中のキアヌは、乗車してきた女性が大きなカバンを持っていたことに気づくと、声をかけてサッと席を譲りました。そのさりげない優しさは、正真正銘のジェントルマン。子どもの頃と同じようにメトロに乗る庶民的な感覚と、ほれぼれするような紳士の振る舞いに、親近感がわいてきちゃう。

「地球が静止する日」のスコット・デリクソン監督が「僕が知るなかでもっとも熱心な読書家のひとり」と言っていたのですが、昨年のAMAでその真相が明らかに。キアヌが好きな本として挙げたのは、「指輪物語」(J・R・R・トールキン)や「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)といった長編の大作ばかり。そして極めつけはプルーストの「失われた時を求めて」! その長大さゆえ読破するのが困難な1冊を読んでいるなんて、並大抵の辛抱強さじゃありません。アクションスターだから肉体派なのかと思っていたら、知的な一面もあるなんてニクい!

風来坊気質のキアヌは大のバイク好き。ついに乗り回すだけでは物足りなくなったのか、バイクメーカー「Arch Motorcycles」を友人と共同で立ち上げちゃいまいました。今年8月、念願かなって鈴鹿・耐久8時間バイクレースに登場した時は、自身がプロデュースしたバイク「KRGT-1」でサーキットを走ってご満悦だったよう。ちなみにこのバイク、排気量2032ccという大砲級マシンで、お値段はなんと7万8000ドル(約940万円)! バイカーの夢が詰まったこだわりの逸品なんですね~。好きなことをとことん極めるって素晴らしい。
かつてロックバンド「ドッグスター」のベーシストとして活動していたキアヌは、世界最大規模の野外フェス「グラストンベリー・フェスティバル」に出演しているんです。ハリウッドスターってだけで十分すごいのに、ロックの聖地にも足跡を残すなんて本当に才能豊か。ちなみに、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーに一度ベースを教えてもらったこともあるんだとか。自慢の種になりそうなもんだけど、鼻にかけないのがさすがよね。

ここ数年ヒット作とはごぶさただったキアヌが、スタイリッシュアクション「ジョン・ウィック」(10月16日公開)で大復活。亡き妻の形見である子犬を殺され、復しゅうに突っ走る元殺し屋役なんて、聞いただけでワクワクしちゃいます。「47RONIN」のようなトンデモ映画も彼の人柄のおかげでなんだか許せちゃうのですが、クールなキアヌを大スクリーンで見られるのはやっぱりうれしい!
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