岩城滉一&河北麻友子、「ヴィンセントが教えてくれたこと」に号泣!
2015年8月24日 21:30
[映画.com ニュース] ビル・マーレイが酒びたりの偏屈オヤジを演じたハートウォーミングコメディ「ヴィンセントが教えてくれたこと」と、50~60代向けの男性ファッション誌「MADURO」がタイアップしたトークイベントが8月24日、都内で行われ、岩城滉一と河北麻友子が、「MADURO」の岸田一郎編集長とトークを繰り広げた。
映画は、万年金欠のヴィンセント(マーレイ)が、バイト感覚で隣家に引っ越してきたいじめられっ子の小学生オリバー(ジェイデン・リーベラー)の世話を引き受け、父のいないオリバーを競馬や酒場に連れまわし、いじめっ子の撃退方法を教えるうち、両者の仲が深まっていくさまを描く。本国アメリカでは口コミでロングランヒットを飾り、ゴールデングローブ賞で作品賞と主演男優賞にノミネートされた。
映画をいち早く鑑賞したという岩城と河北は、「日本には年寄りの映画が少ない。すごくいいなあと思った。見ていてかなり涙が出た」(岩城)、「最初はおなかを抱えて笑って、最後はめちゃめちゃ泣いた。ほっこりしました」と告白。マーレイと同じ64歳の岩城は、「マーレイの“意地悪感”がすごく自然。嫌なやつだな! というのがとっても素敵でした」と演技を称えた。その言葉を受け、岸田氏も「昔はああいうジジイが結構いて、僕もよく叱られた」と述懐。河北は、ヴィンセントとは腐れ縁で、ロシア人で妊婦のストリッパーを演じたナオミ・ワッツを「アクセントもロシア人のものになっていて、見たことのないナオミ・ワッツを見られた」と感嘆していた。
岩城は、ヴィンセントとオリバーの関係性に注目し「僕らが子どものときって、お酒を飲んでみろ、タバコを吸ってみろって大人に言われた。まずやってみて、これが良くないとか合わないという判断基準があった。映画の中でも、オリバーが何でもやってみて、そのなかでヴィンセントを理解していく。子どもなりの考えでそういう風にやっていけるのがすごく素敵だと思った」と自らの少年時代に重ね合わせ、感慨深げに語っていた。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」は、マーレイ、ワッツらのほか、メリッサ・マッカーシー、クリス・オダウド、テレンス・ハワードが出演。