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役所広司が魅せる、敗戦を部下に伝える男の気迫!「日本のいちばん長い日」本編映像公開

2015年8月9日 13:00

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阿南陸相の苦悩を体現した役所広司
阿南陸相の苦悩を体現した役所広司
(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

[映画.com ニュース] 原田眞人監督が太平洋戦争終結の舞台裏を描く「日本のいちばん長い日」で、役所広司演じる阿南惟幾陸相に焦点を当てた本編映像が公開された。

昭和史研究の第一人者・半藤一利氏のノンフィクション小説を映画化。終戦間際の1945年を舞台に、昭和天皇(本木雅弘)、鈴木貫太郎首相(山崎努)、阿南陸相ら戦争終結に動いた当時の要人たちの姿を描きつつ、本土決戦を望みクーデター事件を企てた畑中健二(松坂桃李)ら将校たちの姿も追い、日本の歴史が変わった瞬間をサスペンスタッチで描く。

映像で描かれるのは、昭和天皇による聖断が下り、阿南が陸軍本部に詰めかけた将校たちにポツダム宣言受諾の決定を伝える重要なシーン。軍人として最後まで戦い抜くと誓っていた畑中ら将校たちは、日本の敗戦を決定づける決断に激しい憤りを見せ「辞職して全部をひっくり返してください!」と阿南に食ってかかるが、「納得できぬならまず私を斬れ! 阿南を斬ってからやれ!」と鬼の形相で叫ぶ阿南に気圧され、ぼう然と立ち尽くす。役所が、軍人としての誇りに背きながらも、昭和天皇を支え、平和的解決を選んだ男の覚悟と悲哀を迫力ある演技で魅せる。

これまで、「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」(11)の山本五十六役など、幾多の実在する人物を演じてきた役所は、阿南陸相の役作りについて「“日本のいちばん長い日”、この日を境に日本人は全く違う国民になったような気がしていて、この日以前の日本人は私のイメージとしてはまだ刀を差していて、侍に近い感じがします。その精神にどうにか近づけたらなと思いながらやっていました」と明かした。

なお、映像では、松坂が机をたたき続け、仲間に引きずり出されながらも「俺は戦えるんです。戦いますよ閣下!」と悲痛な叫びをあげるなど、渾身の演技を披露している。両者の演技対決にも、映画ファンの期待がかかるところだ。

日本のいちばん長い日」は、8月8日から全国公開。

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