“多分ビル・マーレイの番号”に半年間電話オファー!「ヴィンセントが教えてくれたこと」監督の熱意
2015年8月5日 14:00

[映画.com ニュース] 第72回ゴールデングローブ賞の作品賞&主演男優賞にノミネートされた「ヴィンセントが教えてくれたこと」を手がけたセオドア・メルフィ監督が、主演のビル・マーレイがオファーを引き受けるまでの経緯を語った。
本作で長編映画デビューを果たし、脚本と製作も兼任したメルフィ監督は、当初から主役にはマーレイしか考えていなかったという。だが、そこには大きな障害があったそうで、「ビルにはマネージャーがおらず、あるのは電話番号だけだった。本当に彼の番号であるようにと願いながら、何度もメッセージを残すしかなかった」と苦労を明かす。だが、メルフィ監督はそんな状況にめげず、実に6カ月間も電話し続けたということからも、その熱意がうかがいしれる。そのかいあって、米ロサンゼルス国際空港でマーレイと会う約束を取りつけたメルフィ監督は、マーレイの愛車の後部座席で8時間にも及ぶ打ち合わせを行い、ついに出演の承諾を得た。
ウェス・アンダーソン監督やジム・ジャームッシュ監督といった作家肌の監督との長年のタッグで知られるマーレイは、新人監督の作品への出演理由を「脚本がほかとは違っていた」と語る。「ストーリーはとても感動的だったが、感傷的になりそうな気配が全くなかった。そういった表現の仕方がとても好きなんだ。ストーリーが進むなかで、自然に感動が心に染みわたってくるのさ」と、メルフィ監督の手腕を称えた。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」は、ギャンブル好きで飲んだくれな毒舌オヤジと、その隣家に引っ越してきたいじめられっ子の少年の友情を描いたヒューマンコメディ。その日暮らしの生活を送るヴィンセント(マーレイ)は、ひょんなことから隣に引っ越してきた小学生オリバー(ジェイデン・リーベラー)の面倒を見ることになる。人を食ったような態度のヴィンセントに最初はご機嫌斜めなオリバーだったが、2人でバーや競馬場をめぐり、いじめっ子の撃退法を教え込まれるなど、共に過ごすなかで2人の間に友情が芽生えていく。「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(2011)のメリッサ・マッカーシー、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(14)のナオミ・ワッツらが顔をそろえる。9月4日から全国公開。
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