坂本龍一、山田洋次監督「母と暮せば」音楽で復帰!吉永小百合が2人の巨匠つなぐ
2015年8月3日 04:00

[映画.com ニュース] 山田洋次監督の83作目となる「母と暮せば」の音楽を、坂本龍一が担当することが明らかになった。山田監督と坂本は今回が初タッグとなり、昨年7月からガンの治療のため療養中だった坂本は同作で復帰を果たす。
日本の映画界を代表する名匠の山田監督と、世界的音楽家であり、「ラストエンペラー」で米アカデミー賞を受賞している「教授」のタッグは、今作の企画が立ち上がってすぐ、山田監督が「主役は吉永小百合、音楽は坂本龍一、このおふたりしか考えられない」と坂本の名前が挙げたことから実現した。
また、2人をつなげる役割を果たしたのが、映画の主演を務める吉永小百合だ。映画の企画が立ち上がって間もない2014年4月、山田監督は吉永とともに東京芸術劇場で行われた坂本のコンサートに来場。吉永は、ライフワークとしている原爆詩の朗読で坂本がピアノ伴奏を担当するなどかねて親交があり、このコンサート会場で山田監督に坂本を紹介した。
坂本は「山田洋次監督から、次回作の音楽を頼まれました。しかも吉永小百合さんが同席しています。この2人に何かを頼まれて断れる日本人がいるでしょうか」と当時の状況を振り返る。「そして内容は井上ひさしさんの『父と暮せば』へのオマージュとして呼応するように、長崎が舞台となっています。核のない世界を望んでいるぼくとしては、これはやるしかありません。このような大作が、病気からの復帰後第一弾の仕事なのですから、ぼくは本当に幸せ者です」と思いのたけを明かしている。
また、2人をつなぐことに一役買った吉永も「坂本さんが『母と暮せば』の音楽を創って下さることになって、うれしくてうれしくて舞い上がっています」と喜んでいる。
「母と暮せば」は、作家の故井上ひさしさんが、広島を舞台に描いた自身の戯曲「父と暮せば」と対になる作品として構想していた、長崎を舞台に描かれる物語。原爆投下から3年後の1948年8月9日、長崎で助産婦として暮らす伸子(吉永)のもとへ、原爆で死んだはずの息子の浩二(二宮和也)がひょっこり現れ、楽しかった思い出話や、残していった浩二の恋人・町子(黒木華)の話をして過ごす2人の日々を描いている。12月12日から全国公開。
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