西川美和監督、直木賞候補の自著「永い言い訳」を自ら映画化
2015年7月30日 06:00

[映画.com ニュース] 西川美和監督が、第153回直木賞の候補になった自著「永い言い訳」(文藝春秋刊)を、自らのメガホンで映画化することがわかった。「ゆれる」「ディア・ドクター」などで高い評価を得てきた西川監督にとって5作目の長編監督作となり、そのいずれもが自身のオリジナル作品となる。
「ゆれる」(第20回三島由紀夫賞候補)、「きのうの神さま」(「ディア・ドクター」原案/第141回直木賞候補)など、これまでにも自身の映画作品から派生した小説を書き下ろしてきた西川監督だが、「予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで『豊かな無駄』をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思っています」と、今回は初めて映画に先行して小説を出版。映画化にあたり「小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、今度は言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです」と語っている。
物語の主人公は、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失うが、夏子との間には既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない。そんなある日、同じ事故で死去した夏子の親友の遺族と出会い、幸夫は自分でも理由がわからぬまま、母を亡くした幼い兄妹の面倒を見ることを申し出る。
家族、兄弟、ニセ医者、夫婦と様々なモチーフを用いながら、「嘘」があぶり出す「真実」を描いてきた西川監督だが、2011年の震災以降、どんな物語を書くべきか立ち止まったという。そして、「これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかった」と思い至り、「失うということがもたらす『はじまりの物語』を描きたいと思いました」と、鋭く厳しい心理描写はそのままに、かつてない優しい眼差しで、“遺された人々”の思いとつながりを描き出す「永い言い訳」の物語を生み出した。
映画では、主人公が妻を亡くしてからの1年間を、実際に9カ月の長期間をかけて撮影することで、四季の移り変わりや子役たちの成長、登場人物たちの心の機微を、丁寧にリアルに紡ぐ表現を目指す。今春にクランクインし、現在は夏パートの撮影中。春夏秋冬の各パート撮影を経て、12月にクランクアップ予定。2016年に全国公開。
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