ヒトラー暗殺計画の実話描く「ヒトラー暗殺、13分の誤算」予告編公開
2015年7月26日 17:30
[映画.com ニュース] 第1次世界大戦後から第2次世界大戦が終結する1945年まで、ドイツで独裁政治を行ったアドルフ・ヒトラーの暗殺を企てたひとりの男の人生を描く「ヒトラー暗殺、13分の誤算」の予告編が公開された。
1939年11月8日、ミュンヘンのビアホールで毎年恒例の記念演説を行っていたヒトラーは、予定より早く退席。そのわずか13分後、会場では時限爆弾が爆発した。その綿密な計画に、犯人はイギリスの諜報員とさえ推察されたが、逮捕されたのは政治的背景のない平凡な家具職人ゲオルク・エルザーだった。ヒトラーがもっとも恐れた“平凡な男”エルザーの、犯行に至るまでの人生と、揺るぎない信念を描き出す。
予告編の始まりには、「ヒトラー万歳!」と叫ぶ人々のなかに暗い顔で佇むエルザーの姿が映し出される。その後、暗殺が失敗に終わり、執拗な尋問を受けるエルザーの様子が収められ、独裁政治に対する懐疑心からの単独犯行であることが明らかになる。最後は、たったひとりでの暗殺実行を決意させた恋人との幸せな記憶と、エルザーの目からこぼれ落ちる涙が印象的な仕上がりとなっている。
メガホンをとるのは、ドイツの名匠オリバー・ヒルシュビーゲル。ライフワークとしてナチスを描くことを公言しており、「ヒトラー 最期の12日間」(2005)ではアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされている。エルザーをクリスティアン・フリーデル、その恋人をカタリーナ・シュトラーが演じた。
「ヒトラー暗殺、13分の誤算」は、10月から東京・TOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開。