タランティーノに影響与えたバイカー映画、34年ぶり劇場上映&初DVD・BD化決定
2015年7月16日 18:00

[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノに大きな影響を与えたオーストラリアの暴走族映画「マッドストーン」(1974/サンディ・ハーバット監督)が、81年の劇場公開以来約34年ぶりによみがえる。9月26日~10月2日に東京・シネマート新宿で上映、10月14日に初DVD、ブルーレイ化されることが決定した。
オーストラリア・シドニーを舞台に、政治家暗殺事件に巻き込まれた暴走族「墓掘り軍団」と事件解明のため軍団に潜入した刑事ストーンの活躍を描くサスペンススリラー。サイケデリックな映像とロックンロールで、70年代の豪暴走族カルチャーをリアルに切り取った。
タランティーノは、「バイカー映画史上最も典型的かつオーセンティックなエンディング」と評し、上映用プリントを購入し自主上映を行うなど熱いファンぶりを見せている。また、オーストラリアのジャンル映画を扱ったドキュメンタリー「マッド・ムービーズ オーストラリア映画大暴走」(2008)では、「荒野の千鳥足」「美しき冒険旅行」「キラーカーズ パリを食べた車」などとともに取り上げられた。
ヒュー・キース=バーン、ビンセント・ギル、ロジャー・ウォードら5人の俳優が、本作をきっかけに「マッドマックス」に出演。本作で銀幕デビューを果たしたキース=バーンは、イモータン・ジョー役で「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に参加しており、「マッドストーン」の劇中で着用したデニムジャケットでロサンゼルスプレミアに出席するなど、不思議な関連を持つ。
「マッドストーン」は、9月26日~10月2日にシネマート新宿でレイトショー公開。DVDは3800円(税別)、ブルーレイは4800円(税別)で10月14日に発売。なお、ブルーレイはオリジナル予告編、ドキュメンタリー「マッドストーンよ永遠に」(99)、メイキングなどボリュームある特典映像を収録した「墓掘りエディション」としてリリースされる。
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