「ハンニバル」でブレイク中のマッツ・ミケルセンが最新作「悪党に粛清を」を語る
2015年6月26日 13:50

[映画.com ニュース] 「007 カジノ・ロワイヤル」の悪役で注目を集め、米ドラマ「ハンニバル」の若きレクター博士役でブレイク中のデンマーク俳優マッツ・ミケルセンが、主演最新作「悪党に粛清を」を引っさげて初来日を果たし、映画.comのインタビューに応じた。
同作は1870年代、西部開拓時代まっただ中のアメリカを舞台に、妻子をならず者に殺されてしまったデンマーク人移住者の壮絶な復しゅうを描くウエスタンノワール。王道ウエスタンをデンマーク・イギリス・南アフリカ合作で描くという異色の布陣に、ミケルセンは当初難色を示したそうだが、ヨーロッパからの移民が西部開拓を支えた事実に納得し、出演を決めた。
「まさかこんなことになるとはね(笑)。ウエスタンなら、アメリカ英語を話せないといけないと思うだろう? 僕はデンマーク人だから、英語はデンマークなまり。それが、こんな形でウエスタンに出演できるとは思ってもいなかったよ」と言うミケルセン。主人公ジョンにひかれた理由を、「彼はやがて復しゅう心にかられ、人としての一線を越えていくことになるんだけど、当初はそんなことに気づいてさえいない普通の男なんだ。それが魅力的だった」と明かす。
乗馬や銃の扱いなど、ガンマンの役作りに必要なスキルは「今までにも経験していて慣れていたから、それほど苦労はなかった」と笑うが、「デンマーク人が、アメリカ風のウエスタンを南アフリカで撮っているという状況なわけで、非常にシュールだったね」と振り返る。「カメラが向いている方は、ちゃんとしたウエスタンに見えるんだが、ちょっと脇を見れば、現地のスタッフがスワヒリ語やアフリカーンス語で話している。たまにキリンやシマウマが近くにやってきたりして、かなりエキゾチックな素晴らしい体験だった」。
1965年生まれの現在49歳。プロダンサーとして活躍した後、96年に「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督作「プッシャー」で映画俳優デビュー。12年には「偽りなき者」で、第65回カンヌ国際映画祭の男優賞受賞も果たした。デビュー18年を経て決定した初来日の一報に、Twitterでは「マッツ」という言葉がトレンドワードとなるなど、日本のファンの待望ぶりを伝えると、「やはりこの仕事は、ファンの応援なしには成り立たない。皆さんが気に入ってくれるからこそ、次の作品、その次の作品と続けて撮っていけるわけだから。皆さんの応援には、本当にありがたいという気持ちしかない」と大きな感謝を示した。
今作でヒロインを演じるエバ・グリーンとは、「007 カジノ・ロワイヤル」以来となる2度目の共演。「本当に素晴らしい女優。それにひょうきんで、周りを笑わせてくれる人なんだ」と素顔を明かしてくれたが、「『007』でもセリフを交わすシーンがなかったし、今回の彼女は“しゃべれない”設定の役。もし3回目があるなら……ぜひセリフのある役で共演したいね(笑)」とこぼした。6月27日から全国公開。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース



【第50回トロント国際映画祭】注目の世界初上映作 クリス・エバンス「Sacrifice」、ラッセル・クロウ×ラミ・マレック「Nuremberg」、マッツ・ミケルセンの異色ホラーなど
2025年9月11日 15:00



映画.com注目特集をチェック

タルサ・キング
【この絶品、まだ観てないの!?】中毒者、大量発生中!!超爆裂ヒット&世界記録樹立の“極大刺激作”
提供:JCOM株式会社

死霊館 最後の儀式
【今年のホラーを締める“頂上決戦”】怖い!楽しい!観たことない!! “すんごい”ラスボスを祓え!!
提供:ワーナー・ブラザース映画

愚か者の身分
【好きで好きで、たまらない一作に出合いました】北村匠海×林裕太×綾野剛の絆が、愛おしくて狂いそう
提供:THE SEVEN、ショウゲート

てっぺんの向こうにあなたがいる
【映画出演124本目の最新作】人生を心から楽しむ“彼女”が、生きる力をくれる――
提供:キノフィルムズ

なんだこの映画は…!!
【いやめちゃくちゃ面白かった!!!】音、物語、ビジュアル、全て高品質の“強”推奨作!!
提供:ディズニー

この衝撃作を知ってるか?
“大注目ドキュメンタリー”の魅力を語ってきた!
提供:ラビットハウス、ミュート