樹木希林、「海街diary」のポイントは「広瀬すずに出会ったこと」 是枝監督も同調
2015年6月25日 12:20
[映画.com ニュース]吉田秋生氏の人気漫画を実写映画化した「海街diary」(公開中)に出演した樹木希林とメガホンをとった是枝裕和監督が6月24日、東京・TOHOシネマズ日本橋でティーチインイベントに臨んだ。
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが4姉妹を演じた今作は、鎌倉に暮らす3姉妹と離れて暮していた父の異母妹が、父の死をきっかけに共に暮らしはじめ、本当の家族、姉妹になっていく姿を鎌倉の四季とともに描いた。樹木は、4姉妹の大叔母を演じている。
要所でピリッと味を出す役どころ同様、この日も“樹木節”がさく裂した。4姉妹の末っ子を演じた広瀬について、「広瀬すずちゃんが浅野すずを演じる。(名前は)偶然ですよね? この子に出会ったというのが、この映画のポイントでしたね」と運命的なものを感じた様子で語り、是枝監督も「本当にそう思いますね」と同調。さらに樹木は、「大概『ああ……』っていう感じじゃないですか。映画って」と映画界のキャスティングをチクリと突くと、是枝監督は「そんなことないですよ(笑)」とフォローに回った。
また、今作を通して「家っていうのは女で土台が作られるんだなっていう気がした」という樹木。「そういう意味では、あのお母さんに大竹しのぶさんをキャスティングしたのは大変に上手だなと思いました」と、広瀬以外の3姉妹の母親役を演じた大竹しのぶに言及し、“毒”の効いたコメントに自ら笑い出した。「存在しているだけで、『壊れていくな、この家庭は』と感じさせるものを演じていた」という称賛からの発言だが、是枝監督は「お芝居でね、お芝居で!」とまたもやフォローしていた。
また、観客から「海に映る花火が印象的だった」という感想に、是枝監督は「海沿いの街の花火としては、1番素敵なのかなと思って、すごく苦労して撮った」と真摯な眼差(まなざ)し。すると樹木は、「そんなに苦労した割には、それほどの効果はあったんでしょうかね?」と笑い、是枝監督が「ありましたよね!?」と観客に聞き返す場面も見られ、会場を沸かせていた。
希林節を目の当たりにした是枝監督だが、最後に「希林さんに現場を見て頂くのは、大好きな役者さんだからだけではない。本当に厳しい方なので、希林さんに見て頂いて、ちゃんとした監督でいたいという気持ちがすごくあります。なので、また出てください」と挨拶し、大女優に最敬礼だった。
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