こうの史代原作「この世界の片隅に」劇場アニメ化が正式決定 16年秋公開
2015年6月4日 08:30

[映画.com ニュース] こうの史代氏の漫画を片渕須直監督がアニメーション映画化する「この世界の片隅に」の製作が正式に決定。クラウドファンディングで集められた資金をもとに、2016年秋公開を目指して製作が進められる。
原作は、原爆投下後の広島や被爆2世を題材にした「夕凪の街 桜の国」で知られるこうの氏が、戦時中に日本海軍の拠点となった広島の呉を舞台に描き、09年・第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した同名漫画。昭和19年、18歳で広島・呉の地に嫁いだ女性すずは、戦争によって身近な大事なものを奪われながらも日々を営んでいくが、やがて昭和20年の8月を迎える。
片渕監督は、宮崎駿監督の「名探偵ホームズ」で脚本、「魔女の宅急便」で演出補などを務めた経歴をもち、自身の監督作としては01年に「アリーテ姫」、09年に「マイマイ新子と千年の魔法」を発表している。約4年前から「この世界の片隅に」の映画化に向けて準備を進め、本格的に映画製作をスタートさせるにあたり、スタッフの確保やパイロットフィルム制作のための資金を調達する目的で、クラウドファンディングサービス「Makuake」で支援を募った。その結果、15年3月9日から5月29日まで82日間の募集期間中に、合計3374人の支援者から3622万4000円の支援が寄せられた。支援者数は同サービスでの国内最高記録を更新し、金額も当初目標としていた2000万円を大きく上回り、国内での映画作品への支援額としては史上最高額となる3622万4000円となった。
この結果を受けて正式に製作委員会も発足され、16年秋公開に向けて製作が始動。アニメーション制作を「坂道のアポロン」「残響のテロル」などを手がけてきたMAPPAが担当し、東京テアトルが配給する。
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