イタリア映画祭2015開幕、菊地凛子も初主演作引っ提げ参加「とてもいい経験」
2015年4月29日 19:35

[映画.com ニュース] 今年で15回目を迎える「イタリア映画祭2015」が4月29日、東京・有楽町朝日ホールで開幕。女優の菊地凛子がイタリア映画初主演の「ラスト・サマー」の上映後に、レオナルド・グエッラ・セラーニョリ監督とともにティーチインを行った。
菊地が2010年に「ノルウェイの森」でベネチア国際映画祭に参加した際、現地にいたセラーニョリ監督が“ひと目ぼれ”し、自身の長編デビューとなった同作への主演にとラブコール。菊池は初対面時のことを「よく覚えていない」と苦笑いだったが、その後、企画書とともに撮影予定の伊・プーリア州の海などの写真が送られてきて「とてもきれいで、見ただけでまずこの場所を訪れてみたいと思ったのが最初。もちろん脚本も素晴らしく、スカイプで連絡を取り合ううちに、彼の中でやりたいことが的確で信頼関係を築いていけると思えた」と、決意に至った経緯を説明した。
親権を奪われた母親が息子と過ごす最後の4日間を描く。母親役も初挑戦で、「子供に何が起こっても体を張って守る母性を、経験がないままどうやって出していけるかすごく考えた」という。支えになったのが息子役で日英ハーフの新人子役ケン・ブレイディくん。「ケンが立っているだけで私の心を動かしてくれた。あったかくて柔らかい、あの年代だからこその光を持っていた。ケンでなくてはできないシーンがいくつもあった。監督ともアイデアを出し合い、最終的にはとてもいい経験になった」と振り返った。
セラーニョリ監督も、「個人的には何度もお礼を言っているが、公の場であらためて伝えたい。凛子は作品にすべてを注ぎ込んでくれ、大きな貢献をしてくれた」と最敬礼。菊地の魅力について問われると、「短く答えるとたくさんある。ひとつ挙げると、崇高でシンプルなたたずまいの中に美しさがある」と絶賛のオンパレードで、菊地も照れることしきりだった。
続けて行われたオープニングセレモニーではセラーニョリ監督をはじめ、「神の恩寵」のエドアルド・ウィンスピア監督、「黒い魂」のフランチェスコ・ムンズィ監督、巨匠エルマンノ・オルミ監督の「緑はよみがえる」に出演したアレッサンドロ・スペルドゥーティら総勢14人が登壇。第1回で「血の記憶」が上映されて以来の参加となるウィンスピア監督は、「魅力のある国で私の映画を紹介してもらい、公開してもらった重要な経験だった。また戻ってこられてうれしい。15年たっても日本人の素晴らしさは変わっていない」と挨拶し、大きな拍手を浴びていた。
「イタリア映画祭」は、13年以降に製作された新作14本に加え、旧作1本と短編9本を連日上映。開催は4月29日~5月5日で、5月2日までは連日、上映後にティーチインが行われる。なお、大阪は5月9、10の両日にABCホールで開催される。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?!?
【尋常じゃなく面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー

“最高&最幸”の一作!
【過去最高の評価!最も泣いた!】ありがとう、そして…さようなら!? 結末は絶対に観て…!
提供:キノフィルムズ

“ハリポタファン”に熱烈に推したい
【夢のような空間がここにある】GWにぜひ堪能してほしい特別な体験【忖度なし正直レビュー】
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

地上波では絶対ムリな超過激作
【超暴力的・コンプラガン無視!】狂キャラが常軌を逸した大暴れ!!【敵の事務所にロケットランチャー】
提供:DMM TV

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

サメ!ゾンビ!ガメラ!
【狂った名作・怪作が無料大量放送】ドキドキ!パニック映画祭! ありがとう“GWの夜”が決まった
提供:BS12