クリストファー・ノーラン「『ダークナイト』はマイケル・マンの映画を参考にした」と公言
2015年4月28日 13:20

[映画.com ニュース] 「ヒート」「コラテラル」など、スタイリッシュな映像で男の美学を描き続けてきたマイケル・マン監督が5年ぶりに手がけた新作「ブラックハット」が、5月8日から全国公開される。空気感さえ伝わってくる夜の街の情景や、リアルな銃撃戦を描かせたら当代随一と言われるマン監督のファンは映画業界内にも多く、「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督も影響を受けたことを公言している。
ノーラン監督は、製作・原案・脚本を兼ねた大ヒット作「ダークナイト」が、冷徹な犯罪組織のボスと孤独な刑事の対決を描いた「ヒート」からインスピレーションを受けた作品であると話す。「ゴッサム・シティという巨大な街を形作る物語や、街の歴史を描くために、『ヒート』をはじめとするマイケルの映画を参考にした。彼の映画のように、ゴッサムに重さや幅広さ、深さを与えたかったんだ」。確かに、ゴッサム・シティに漂う犯罪の雰囲気や、バットマンとジョーカーという対立する2人が互いの中に似た面を感じ取るという構図など、「ヒート」と「ダークナイト」には多くの共通点がある。
さらにノーラン監督は、「ヒート」で裏金の転がし屋を演じたウィリアム・フィクトナーを、「ダークナイト」の冒頭で強盗に襲われる銀行の支店長役にキャスティングした。その点については「フィクトナーは素晴らしい才能の持ち主で、映画の冒頭6分の間に誰かをスクリーンから消し去ってインパクトを与えたかったんだ(笑)」とコメントしている。
ノーラン監督といえばスマートフォンを持っていないことで知られる。一方、「ブラックハット」はサイバー犯罪をテーマとするサスペンスアクションだが、マン監督は自分にとってもテクノロジーはあくまで手段でしかないと話す。「僕とテクノロジーの関係は、あくまで実用レベルだ。思い描くビジョンを実現するための道具。その一方で、天才的な発明や改革を尊敬する気持ちもある」。さらに本作については「この題材をどうやってドラマチックに見せられるだろうかと考えた。事前に、ネットワークエンジニアや大学教授らにたっぷり話を聞いたよ。でも僕が観客だったら、誰かがキーボードを打ってばかりいる様子をスクリーンで見たくない。だからそういったシーンは最小限に留めた。僕にとってアクションはストーリーなんだ」と語った。
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