たけし「龍三と七人の子分たち」続編に意欲、タイトルは「龍三と七人の幽霊たち」
2015年4月14日 19:45
[映画.com ニュース] 北野武(ビートたけし)監督の最新作「龍三と七人の子分たち」の完成披露試写会が4月14日、都内のホールで行われた。たけしは主演の藤竜也をはじめ近藤正臣、中尾彬、小野寺昭らとともに舞台挨拶。主要キャスト8人の現在の平均年齢が72.6歳、全員が年上なだけに、「こうやってざっと並ぶと、戦没者慰霊会のような感じだな」と毒舌をかまし、会場の笑いを誘った。
撮影は昨年4~6月に行われたが、「楽しい現場だったけれど、心配したこともあった。中には“よーい、スタート”の声が聞こえなかったり、カンペの字が小さすぎて見えなかったり、衣装を着たまま帰っちゃったり。衣装の人を口説いているおじいちゃんまでいた」と“介護精神”皆無で言いたい放題。そして、「とにかく今日まで頑張ってくれて良かった。初日を迎えちゃえばどうでもいい」と満足げに話した。
それでも、「ヒットしたらパート2を作る。タイトルは“龍三と七人の幽霊たち”で」とジョーク交じりに宣言。そして、「暴力映画ばっかりだったけれど、たまにはお笑いもと思って撮った。意外に基本ばかりなので、楽しんでほしい」とアピールしていた。
藤も、「人生を深く考える難しい映画ではない。笑いのスイッチをうまく入れて楽しんで」と笑顔。小野寺は、「僕は今年の誕生日で72歳になります」と平均以下を強調すると、周囲から「若ぶんなよ」とブーイングを浴びつつ、「年を取ると人の話を聞かないし、自分のことだけ。でもいいチームワークで楽しい映画になった」と話していた。
「龍三と七人の子分たち」は、引退したやくざたちが自分たちの居場所を見つけるため「一龍会」を再結成し、元暴走族の京浜連合と対決していくコメディー。4月25日から全国で公開される。