「インヒアレント・ヴァイス」、「最後の晩餐」をモチーフにしたキャラクタービジュアル&劇中写真公開
2015年3月9日 18:00

[映画.com ニュース]ポール・トーマス・アンダーソンの最新作「インヒアレント・ヴァイス」で、トマス・ピンチョン氏の原作でも言及されているレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」をモチーフにした公式サイトのキャラクター画像と劇中場面写真が公開された。ともにピンチョン氏とアンダーソンというふたりの天才が仕掛ける様々な示唆とユーモアに満ちたビジュアルだ。
キャラクター画像は、ホアキン・フェニックス演じるドックをはじめ、11人の登場人物が「最後の晩餐」そっくりのポージングで何かを訴えかけながらピザを食べようとしているイラスト。セレナ・スコット・トーマス(小ヤコブ)、エリック・ロバーツ(アンデレ)、オーウェン・ウィルソン(イスカリオテのユダ)、マーヤ・ルドルフ(ペトロ)、キャサリン・ウォーターストーン(ヨハネ/マグダラのマリア)、ホアキン・フェニックス(イエス)、リース・ウィザースプーン(トマス)、ジョシュ・ブローリン(大ヤコブ)、ベニチオ・デル・トロ(フィリポ)、ジェナ・マローン(マタイ)、マーティン・ショート(タダイ)という豪華キャストが順に並んでいる。
ドックがイエスの位置で両手を広げ、イエスからの最も大きな愛を受けているとされる、ヨハネまたはマグダラのマリアとも言われる位置にいるウォーターストンは、ドックの元恋人のシャスタ役を演じる。美しきシャスタがドックに何かをもたらすのか、はたしてドックは何者かに裏切られるのか……本編への期待が高まる興味深いビジュアルだ。なお、劇中の場面写真は、オーウェン・ウィルソンが演じるドラッグの過剰摂取で死んだとされるサックスプレイヤーが、とあるヒッピー集団の中でピザを食べるシーンを切り取ったものだ。
なお、本作は、2月21日(現地時間)に発表された第30回インディペンデント・スピリット賞で「ロバート・アルトマン賞」を受賞。アンダーソンは名匠アルトマンを敬愛していると度々公言しており、2006年に他界したアルトマンは、遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」の撮影当時、自身の体調が急変して撮影が困難になった場合、ピンチヒッターとしてアンダーソンを指名していたという逸話が知られている。
本作は、現代米文学の最高峰として知られるピンチョン氏が、初めて自身の作品の映画化を許可した小説「LAヴァイス」(新潮社刊)を原作に、70年代のロサンゼルスでヒッピー探偵ドックが元恋人の依頼を受け、思わぬ巨大な陰謀に巻き込まれていく様子を、軽快なコメディタッチで描いた探偵サスペンス。
「インヒアレント・ヴァイス」(www.inherent-vice.jp)は4月18日、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国公開。
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