タルコフスキーの名作「サクリファイス」「ストーカー」6月に初ブルーレイ化
2015年3月7日 07:00
[映画.com ニュース] 鬼才アンドレイ・タルコフスキーの「サクリファイス」(1986)、「ストーカー(1979)」が、最新のHDリマスターで初ブルーレイ化され、6月10日に発売される。「ノスタルジア」(3月6日ブルーレイ発売)に続き、核戦争や原子力問題を示唆した黙示録的作品が、美しい映像でよみがえる。
「サクリファイス」は、核戦争が勃発という報道をきっかけに日常が崩壊し、人々の隠されていた人間性がむき出しになっていくさまをとらえた。第39回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリなど4部門を制した傑作で、86年に肺がんで死去したタルコフスキーの遺作となった。
「惑星ソラリス」と並びSF映画の金字塔といわれる「ストーカー」は、放射能汚染を思わせる描写で、不可解な立入禁止地域「ゾーン」に踏み込んだ男たちの心理をあぶり出す。2002年のDVD発売以来、約13年ぶりのパッケージリリースとなる。
「サクリファイス」「ストーカー」のブルーレイは、6月10日に4800円(税別)で発売。スラブ文学者で東京大学教授の沼野充義氏による解説リーフレットが封入される。同時リリースのDVDは、3800円(税別)。