三谷幸喜監督、最新作「ギャラクシー街道」はSFロマコメ!香取慎吾&綾瀬はるかが宇宙人役
2015年2月10日 05:00
[映画.com ニュース] 三谷幸喜監督の最新作「ギャラクシー街道」の製作が決定し、主演を「SMAP」の香取慎吾、ヒロインを女優の綾瀬はるかが務めることが明らかになった。三谷映画としては初めて宇宙を舞台にし、登場人物は全員宇宙人という設定。三谷監督は、12月18日に封切られる「スター・ウォーズ フォースの覚醒」をライバル視しており、「目指すはSWシリーズ最高興収(132.6億円)超え。目標も宇宙規模でいきたいと思っています」と鼻息荒く、3月のクランクインを心待ちにしている。
劇作家・脚本家として絶大な人気を誇り、これまでに6本の映画でメガホンをとってきた三谷監督が、スペースロマンティックコメディという新機軸を打ち出し、SF映画史上最も笑える作品を目指す。これまでもロマコメを撮ってみたいという思いを抱いていたそうだが、「普通の恋愛モノでは面白くない。そこで舞台を宇宙にしてしまおう! と思いついた」という。「映画監督である前に、僕は一映画ファンですので、あらゆるジャンルの映画を作ってみたい。SFは絶対いつかやってみたかったジャンルでした」。
映画の舞台は西暦2265年、木星のそばに浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)の「うず潮」と地球を結ぶ、スペース幹線道路「ギャラクシー街道」。老巧化が激しい街道の脇にたたずむ小さな飲食店を舞台に、そこで働く人々と客たちが織りなす“宇宙人”模様を描く。主人公の宇宙人ノアに扮するのは、三谷作品4本目の出演となる香取。その妻・ノエを演じる綾瀬は、「ザ・マジックアワー」以来の三谷組だ。
三谷監督は、主演の香取を「信頼する俳優さんのひとり」とし、「香取さん主演の舞台『オーシャンズ11』を見て、香取さんとジョージ・クルーニーには共通するところがあると感じたので、今回の役柄はジョージもちょっと入っています」と役どころを明かす。また、綾瀬に対しては「大河ドラマなど様々な経験を積まれて、より演技にも深みが出て、ぜひもう一度ご一緒したいと思っていた」と心情を吐露。さらに、「綾瀬さんはものを食べる時に、本当においしそうに食べるイメージがあります。今回は宇宙一食べ方がかわいいキャラクターになっています」と話している。
クランクインを3月1日に控え、香取は「久しぶりの三谷映画の出演にワクワクしています! スペースロマンティックコメディ?! なんだそれは! という感じです。三谷さん初めてのSFもの、どんな映画になるのか、撮影が楽しみです!」と意欲満々。一方の綾瀬も、「三谷監督とは7年ぶり、香取さんとは6年ぶりにご一緒させて頂きますが、奇想天外な三谷さんの作品、今からとても楽しみです! 香取さん、どうぞよろしくお願いいたします!」と負けていない。
なお、今作の美術は「清須会議」などに続き種田陽平が手がける。三谷監督の「スタジオのセットで作る、手作り感満載の宇宙が見てみたい!」という希望にそって、CGは使わず東京・成城の東宝スタジオに宇宙空間を丸ごと制作する予定。劇中にはスペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペース獣医などが登場することから、三谷作品ならではの豪華なキャスティングにも注目が集まる。
「ギャラクシー街道」は、10月に全国で公開。
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