ナチスのパリ壊滅計画をめぐる一夜の駆け引き V・シュレンドルフ新作、来年3月公開
2014年12月6日 06:00
[映画.com ニュース] ドイツの名匠フォルカー・シュレンドルフ監督が史実を映画化した歴史ドラマ「Diplomatie」が、「パリよ、永遠に」の邦題で2015年3月7日に劇場公開されることが決定した。あわせて、熱い駆け引きに挑むふたりの男をとらえた、日本版ポスタービジュアルがお披露目された。
シュレンドルフ監督が、実話に基づいたシリル・ジェリーの舞台「Diplomatie」を映画化。第2次世界大戦末期、ナチス・ドイツによって計画されたパリ壊滅作戦の裏で、パリ破壊を命じられたドイツ軍将校とパリを守ろうとしたスウェーデン総領事が繰り広げた一夜の攻防を描く。
1944年8月25日、コルティッツ将軍らドイツ軍が、ヒトラーの命を受けエッフェル塔、ノートルダム大聖堂、ルーブル美術館などパリの歴史的建造物を爆破しようと画策。パリで生まれ育ったスウェーデン総領事ノルドリンクが計画を阻止しようと説得にやってくるが、妻子を人質に取られていたコルティッツ将軍は、計画の実行を迫られていた。
舞台版の主演コンビが続投し、「預言者」「戦火の馬」のニエル・アレストリュプがコルティッツ将軍、「あるいは裏切りという名の犬」のアンドレ・デュソリエがノルドリンク総領事を演じる。ポスタービジュアルは、パリを象徴する美しいエッフェル塔とともに、ノルドリンク総領事がコルティッツ将軍に訴えかける場面を切り取り、長い一夜の駆け引きを予感させるデザインに仕上がっている。
「パリよ、永遠に」は、15年3月7日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で公開。