ジャ・ジャンクーの創作の原点に迫るドキュメンタリー W・サレス監督との出会いはベルリン
2014年11月25日 16:40

[映画.com ニュース] 有楽町朝日ホールで開催中の第15回東京フィルメックスで、ブラジルの映画作家ウォルター・サレス監督によるドキュメンタリー「ジャ・ジャンクー、フェンヤンの子」が11月25日、特別招待作品としてサプライズ上映され、本作に出演したジャ・ジャンクー監督が作品について語った。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」「オン・ザ・ロード」で知られるサレス監督が、ジャ・ジャンクーが生まれ育った山西省フェンヤン(汾陽)の街や生家、商店街をワン・ホンウェイらと歩き、「プラットホーム」のロケ地ピンヤオ(平遥)を訪ねるほか、チャオ・タオ、ユー・リクウァイらへのインタビューを実施。ジャ・ジャンクーを取り巻く人々と、現代中国社会を描く鬼才の創作の背景に迫る。
今回、完成の一歩手前のウォークインプログレス版で上映され、ジャ・ジャンクー監督は「昨年、パリで3日間、北京で3日間と、私の生まれ故郷汾陽で8日間撮影しました。パリの部分はカットされていますが、未完成の作品をフィルメックスで上映していただき感謝しています」と説明する。
「一瞬の夢」がフォーラム部門上映された1998年のベルリン映画祭で、「セントラル・ステーション」をコンペに出品していたサレス監督と知り合い、交流を深めたことが本作製作のきっかけだと明かす。
「サレス監督に、サンパウロの映画祭に招待されて、私のドキュメンタリーを撮りたい、批評を書きたいと言われたのです。冗談だと思っていたことが実現しました」と語り、「短い撮影期間の中、サレス監督は私の周りの多くの人に取材をしました。南米を旅する人(サレス監督)と中国各地を旅する人(ジャ・ジャンクー)が出会ってこのような作品が生まれるとは思いませんでした」とそれぞれ遠く離れた地で活躍する映画作家ふたりのコラボレーションを振り返った。
第15回東京フィルメックスは、有楽町朝日ホールほかで11月30日まで開催。
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