クリスチャン・ベール「『ファーナス』は役者人生の中で最高の経験」
2014年11月20日 07:00

[映画.com ニュース] アカデミー賞2部門受賞作「クレイジー・ハート」で一躍注目を浴びたスコット・クーパー監督が、実力派キャストをそろえて描く重厚なサスペンス「ファーナス 訣別の朝」(2015年2月3日ブルーレイ&DVDリリース)について、主演を務めたクリスチャン・ベールが語った。
クーパー監督が「僕が尊敬する労働者階級の人たちの姿を通して、正義、報復、勇気について語りたい」という思いで執筆した脚本を、ベールは「小説を読むようにのめり込んだ」と振り返る。「この脚本にはまさに1本の筋が通っていて、脚本全体にひき込まれてしまった」ベールは、すぐさま出演を希望するが、「タイミングが悪かった。『ダークナイト ライジング』の撮影が決まっていたからね」と断念しようとしたという。だが、ベールの参加を熱望したクーパー監督は、同作の撮影が終了するまで待った。「スコットは撮影が終わるまで待ってくれた。普通はありえないことだよ」。
ベールが演じるのは、イラク帰還兵の弟(ケイシー・アフレック)と、病で寝たきりの父を守りながら、寂れた田舎町の製鉄所で働く男ラッセル。荒れた過去を感じさせながらも今は愚直に生きるラッセルが、ある事件をきっかけに愛する恋人や家族を失い、孤独と絶望の淵に追い込まれていく姿が描かれる。
ベールは、「人生で消えゆくものについて描いているよね。兄弟愛も描いてる。故郷への愛とそれを失うことも。自分の周囲のものが失われていく時、人はどうなってしまうかを描いていると言えるね」と分析する。そして、ラッセルを「僕はイギリス人だけど、ラッセルはアメリカ人を象徴するキャラクターだと思う。彼はどんな時も自分が属するコミュニティを愛しているんだ」と評した。
共演はアフレックのほか、ウッディ・ハレルソン、ウィレム・デフォー、フォレスト・ウィテカー、サム・シェパード、ゾーイ・サルダナというアカデミー賞クラスの名優たち。ベールは「本当に素晴らしいキャスト陣」と称賛を送り、「この特別な映画に関われて本当にうれしい。役者人生の中で最高の経験のひとつになった」と充実感を明かした。
「ファーナス 訣別の朝」ブルーレイ&DVDは、2015年2月3日リリース。レンタル、デジタル配信も同日よりスタートする。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【4歳の息子が誘拐された。しかし誘拐犯が死体で見つかった】衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:松竹

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【観てない人マジもったいない!!】まだ間に合う!この連休に映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

Dear Stranger ディア・ストレンジャー
【4歳の息子が誘拐された。しかし誘拐犯が死体で見つかった】衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で観たい映画No.1】なにこれ!!? 全員主役級キャストがクセ“マシマシ”異常者に
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント