森川葵&菅田将暉の「チョコリエッタ」15年1月に公開決定 東京国際映画祭にも出品
2014年10月4日 06:30

[映画.com ニュース] 人気モデルの森川葵と、「共喰い」「そこのみにて光輝く」などで頭角を現す若手実力派俳優の菅田将暉が共演し、フェデリコ・フェリーニの名作「道」にオマージュをささげて作られた青春映画「チョコリエッタ」が、2015年1月に公開されることが決まった。あわせて、10月23日から開幕する第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品されることも決定した。
「火星のカノン」「せかいのおわり」などで高い評価を受けている女性監督の風間志織が、10年の構想を経てメガホンをとり、大島真寿美氏の同名青春小説を映画化。受験や就職を経て大人になっていくことが当たり前の未来に苛立ちを覚える16歳の少女・知世子はは、映画好きで風変わりな先輩・正宗の撮る映画で主役を演じることに。当初は渋っていた知世子も、カメラを通して正宗と交流していくうちに、正宗も同じような苛立ちを抱えていることを知り、2人は映画を撮りながら旅に出る。大人たちの作った世界から抜け出そうともがく、若者たちのひと夏を描いた。
森川は、10代に人気のファッション誌「Seventeen」のモデルで、「劇場版 零 ゼロ」「渇き。」などで女優としても活躍。本作のために髪をベリーショートにして役作りに挑んだほか、エンディング曲として、登場人物の思いとリンクする歌詞が印象的な忌野清志郎の「jump!」もカバーしている。市川実和子、村上淳、須藤温子、中村敦夫ら実力派が脇を固め、粗野な大道芸人と知的障害を抱えた女性の旅を描いたフェリーニの「道」にオマージュをささげた映像世界に、リアリティを与えている。
東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門は、日本のインディペンデント映画から独創性やチャレンジ精神にあふれた作品を、海外にも広めるために設けられた部門。「チョコリエッタ」の公式上映は10月24日、27日。
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