ジェシカ・チャステイン、大興奮の「インターステラー」撮影を振り返る
2014年9月25日 09:00

[映画.com ニュース]米女優ジェシカ・チャステインが、クリストファー・ノーラン監督の最新作「インターステラー」で、主演のマシュー・マコノヒーやアン・ハサウェイと並び重要な役どころを演じている。「ゼロ・ダーク・サーティ」(キャスリン・ビグロー監督)で第70回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)に輝いた演技派が、秘密主義で知られるノーラン監督や共演陣の撮影現場での立ち居振る舞いについて、米ロサンゼルスのハリウッドで映画.comに語り尽くした。
今作は、世界的な飢饉や環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立つ元エンジニアの男の姿を描く。チャステインは、詳細こそ伏せられているが、食料不足の危機に取り組む科学者を演じている。初めて脚本を読んだ際のことを「あまりにエモーショナルで、本当に驚いたの。宇宙についてのSF映画だとは知っていたけれど、家族ドラマとして読んでとても感動したし、私が演じるキャラクターも大好きになったわ」と語り、いまでも興奮を隠し切れない様子だ。
演劇界で活躍してきただけに、「いつも演技している時、『どうすればマスタークラスを取っているみたいに出来るかしら?』って考えているの」と打ち明ける。さらに、「私が学校に行くことが大好きだし、生徒であることが大好きなの。そして、ノーランは本当にいい先生だったわ。アンサンブルの一部と言っても良くて、彼がセットで座っているのを見たことがないの。ディレクター・チェアとモニターがあるのにいつも立っていて、役者たちと一緒にいるの。すごくエキサイティングだったわ」とほほ笑む。
示唆に富んだノーラン作品の世界観は哲学的ともいえるが、実際はブロックバスター映画の黄金時代に育ったことを監督は明かしている。チャステインはどんな映画を見て育ったか聞いてみると、「『グーニーズ』が大好きだったわ。実は、1週間前にまた見たの。なぜって、久しく見ていなかったからよ(笑)。スティーブン・スピルバーグがプロデュースしたあの作品は、本当に最高よ」と身を乗り出して熱く語りかけてきた。そして、ノーラン監督の妻で今作のプロデューサーを務めるエマ・トーマスとの会話に触れ、「エマが今作をファミリーアドベンチャー映画だといったから、私をすごく興奮させたわ。両親と子どもたちが一緒に映画を見れるというアイデアが素晴らしいじゃない?」と今作との共通点に喝さいを送る。
撮影中のエピソードとして、マコノヒーのライフスタイルをいとおしそうに話し始める。「私たちがメークを直したりするトレイラーが止まっているベースキャンプがあるんだけど、マシューはそこにトレイラーを持っていて、家族と一緒に滞在していたの。だから、オフの日に子どもたちが外で遊んでいる姿が見えたの。『なんて美しいのかしら』と思ったわ。仕事のために自分の生活を止める必要がないの。すごく参考になったわ。私も家族を持ったら、ああいう風にしたいと願っているから」。
「ゼロ・ダーク・サーティ」しかり、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」しかり、「ツリー・オブ・ライフ」しかり、これまで出演してきた作品で演じた役どころから、繊細なキャラクターをチャステインに抱いていたが、本人はいたってフレンドリーで、誰よりも情熱的だ。そして女優という職業にどこまでも真摯な姿勢をうかがわせる。脚本が届くと、「いつも『これはまた同じことを繰り返すことにならないか』『これは掘り下げることができる新しいチャレンジかしら?』と自問する」という。
だからこそ、「コメディをやる必要があると感じているわ。だって、あまりにも重い役を演じ続けてきたからよ。すごく心に大きな負担を強いるの。だから、次はすごくおかしくて、軽くて、ハッピーなものを探しているわ」と持論を展開。取材後、チャステインがカナダの若き天才グザビエ・ドラン監督が初めて手がける英語映画「The Death And Life Of John F. Donovan(原題)」に主演予定であるというニュースが日本に飛び込んできた。有名人とゴシップをテーマにした風刺劇で、すべてのセレブリティの人生をめちゃくちゃにすることに生きがいを見出すゴシップ誌の編集長という悪役を得たようで、新境地開拓にも大きな期待が寄せられる。
また、これまでに来日経験はないそうで、「大阪には行ったことがあるけど、(トランジットで)空港だけなの。ずっと行きたいと思ってきたし、この作品のプレスツアーで行けるといいわね」と瞳を輝かせる。そして、「友人に聞いたんだけど、足の角質を食べてくれる魚(ドクターフィッシュ)がいるんでしょう? すごくクールだわ! 日本に行ったら、やりたいことのひとつよ」とニッコリ。日本食も好きだといい、「私はヴィーガン(純粋菜食者)なの。8年くらいになるかしら。でも、豆腐は大好きなの。一番のお気に入りよ。それと、野菜の天ぷらも大好きよ」とキスするそぶりをして、おどけてみせた。
「インターステラー」は、11月22日から全国で公開。
関連ニュース





【上質映画館 諸国漫遊記】特別な映画体験を実現する、スペシャルなシネマコンプレックス 109シネマズプレミアム新宿/SAION - SR EDITION -
2025年3月9日 08:00

映画.com注目特集をチェック

ガンニバル
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」にハマるのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

BETTER MAN ベター・マン
【観ないとぜっったい後悔する】「グレショ」監督最新作!ラスト5分の破壊力に、感動を超えて放心状態
提供:東和ピクチャーズ

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
【大好きなやつでした】不覚にも“秒”で沼にハマって大変なことになった話
提供:ツインエンジン

すごすぎて言葉にならない映画
【社会現象「パラサイト 半地下の家族」の次はこれ】“超痛快逆襲エンタメ”でアドレナリン全開
提供:ワーナー・ブラザース映画

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

聞かせてくれ、「ガンニバル」の感想を――
【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)