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「ジブリの立体建造物展」が動員10万人突破、「千と千尋の神隠し展」を上回るペース

2014年9月11日 15:30

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米林監督がモデルのカオナシと並んで記念撮影
米林監督がモデルのカオナシと並んで記念撮影

[映画.com ニュース]東京・小金井市の江戸東京たてもの園で開催中の「ジブリの立体建造物展」が9月11日、動員10万人突破のセレモニーを行った。現在公開中の「思い出のマーニー」を手がけた米林宏昌監督、スタジオジブリの人気キャラクターであるトトロとカオナシが駆けつけ、記念すべき10万人目の来場者にプレゼントを手渡した。

スタジオジブリの出発点となった「風の谷のナウシカ」から、最新作「思い出のマーニー」まで作品に登場する建造物の背景画や美術ボード、美術設定といった貴重な資料を展示。また、「千と千尋の神隠し」の舞台となる油屋の立体建造物などが、本展覧会のために制作・展示されている。7月10日に開幕し、8月の動員数は江戸東京たてもの園の開園以来、最高の動員を記録。2002年に同園で開催された「千と千尋の神隠し展」を上回るペースで、動員10万人を突破した。

米林監督は「ラピュタ(『天空の城ラピュタ』)やナウシカといった、何度も見ている作品の背景原画を実際に見ると、こういう世界観を生み出す宮崎監督の頭は、どんな構造をしているんだろうと思う」と改めて圧倒された様子。「特にジブリ作品では、美術が物語の主軸としてすごく大切なポイントになっている」と話していた。

また、米林監督がモデルだとされるカオナシとのツーショットが実現し、「こうして一緒に並ぶのは初めてかもしれないですね」と照れ笑い。「僕がモデルというよりは、カオナシが僕に似ていたんだと思う」と“由来”について明かしていた。10万人目の来場者となったのは、都内から来たという学生の竹内美晴さん(19歳)と佐々木春希さん(18歳)で、激しい雨で遅れてきた友人を待っていたら、10万人目にカウントされた幸運の持ち主。「立体の油屋や魔女宅(『魔女の宅急便』)の家がかわいかった」(竹内さん)、「マーニーに出てくる湿っ地屋敷の絵がきれいだった」(佐々木さん)と展示を満喫していた。

「ジブリの立体建造物展」は12月14日まで、江戸東京たてもの園で開催。

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