SFアクション「ダイバージェント」監督、映像化へのこだわりを明かす
2014年7月18日 12:45

[映画.com ニュース] 世界的ベストセラーを実写映画化したSFアクション「ダイバージェント」(公開中)のニール・バーガー監督が、同作の見どころや、映像化にあたって苦心した点を振り返り、その胸のうちを明かした。
バーガー監督は、「幻影師アイゼンハイム」や「リミットレス」など小説を実写化した作品が多く、その映像世界には定評がある。今回、全世界で2100万部を売り上げている原作シリーズを映画化するにあたっては、「こういうスケールの大きな物語を一度手がけてみたかった。アクションもあり、キャラクターも豊かで感情的にも深みがある」と話す一方で、「未来を舞台にしていることとは関係なく、この原作はリアルな人間的感情を描いたものだと感じていた。だから、映画自体、現実味がある映像で描きたいと思った」と思惑を語る。
また、観客がヒロインであるトリス(シャイリーン・ウッドリー)に感情移入できるように、「カメラとトリスの距離感を緊密にし、彼女自身が社会的な大舞台に立たされているという状況を表現した」という。さらにトリスに降りかかる“恐怖”を観客にも体感して欲しいと、可能な限りリアルな描写を追求した。その言葉を裏付けるのが、初公開されたメイキング画像だ。水で満たされた水槽を指一本で割るという迫力のシーンを実現するため、水槽の中に入ったウッドリー本人と入念な打ち合わせを行う様子が見て取れる。
そのほか、劇中で人類が振り分けられる5つの共同体のうちの1つ、“勇敢”には「怖れを知らない精神と野性味、自由な意志が根底に流れている。軍隊らしい雰囲気は確実に確保しておきたかった」と、アクション演出へのこだわりを語った。
最終戦争から100年後の未来。人類は性格診断により5つの共同体に振り分けられ、新たな社会体制が作られていた。しかし、少女トリスはどの共同体にもあてはまらない異端者(ダイバージェント)と診断される。危険分子とみなされたトリスは、己の過酷な運命と対じする。トリスの母親役にアシュレイ・ジャッド、またケイト・ウィンスレットが初の悪役に挑んでいる。
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