幻影師アイゼンハイム 劇場公開日 2008年5月24日
解説 19世紀末のウィーン。天才幻影師アイゼンハイムの評判を聞きつけた皇太子は、婚約者のソフィを連れて劇場を訪れる。実はアイゼンハイムとソフィの間には、愛し合いながらも身分違いのために引き裂かれたという切ない過去があった。ほどなくしてソフィが皇太子邸で謎の死を遂げ……。ピューリッツァー賞作家スティーブン・ミルハウザーの短編をエドワード・ノートン主演で映画化。全米公開時には口コミで人気が広がり大ヒットを記録した。
2006年製作/109分/アメリカ・チェコ合作 原題:The Illusionist 配給:デジタルサイト、デスペラード
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2022年3月6日
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鑑賞方法:DVD/BD
まさにイリュージョニスト、見入ってしまう内容でした。きれいな映像も必見です。 面白かった。かなえられない愛をどのようにしてつかみ取るのか。あ~そう奪い取るのか~とビックリしました。
2022年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ひきつけられた。面白かった。最後えっと思うほど何とも、時間がたつのが感じられなかった。本当にイリュージョンであった今まで見た映画では味わえない面白さだった。 三浦春馬さんのこの舞台を見たかった。実にそう思った。もうかなわない。悲しすぎる。
『私を消えさせて』というソフィの願いから、 15年後、ウィーンに戻ってきた。 消えることができるようになって戻ってきたと後で分かったが。 私もウィーンの警察になって、 この謎を一緒に解きたいと思った。警部(ポール・エドワード・バレンタイン・ジアマッティ)が言ったように 蝶々がハンカチを持って飛ぶところを解明したい。 この謎を、警部のように、私も同じことを言いたい。 19世期のウィーン(プラハでの撮影らしい。こんな古い劇場が残っているんだね。)の街の雰囲気、まだ手がつけられていない自然、そして、科学やコンピューターの世界ではない、神秘的な世界がある。 イルージョンの世界。どこに本当の答えがあるんだろう? 果たして、本当のことは存在するのか?不思議な、自分を幻想の世界に持っていってくれる映画。 社会正義の映画やドキュメンタリーが好きな私は、この映画をみて、目が覚めた。 インタビューでエドワードノートンがこういう幻影師のいい映画がないと言っていたが、まさにこれが、いい映画なんだと思った。現実を離れて、私に夢を見せてくれるから。 また映画に戻るが、見えるところにないから、トリック(イルージョン)を見逃しちゃいそうな映画。ちょっとヒントをくれないかと何度も思った。でも、想像力を働かさないと、みえないんだね。見えるところにないからね。困っちゃった。 この映画でいくつか気になった言葉や動きがある。それに、それらがその後のストーリーの中で重要な意味や関連性をもたらしていることに気づいた。 前述した『私を消えさせて』というソフィの願いも消してあげたし。 それに、ソフィアが死んだと聞いたときのアイゼンハイムの驚愕の少なさ。 顔の表情に悲しみが十分でていないと思った。(ノートンがインタビューで当時の人々は感情を今のように直接出さなかったから、これに努力したと。そうか???) アイゼンハイムがステージで 『一緒にいたいだけto be with her.』と 警部にいうときに警部は同情心を心からから表しているようにみえた。これも、警部がアイゼンハイムを理解してあげていると思った。実際は反体制派なんだとも思った。 これらで、ストーリーの動きを掴むことができるんだが、警部が子供から渡された『オレンジの木』の本が本物のトリックの本でトリックがを理解できたとなっているが? みえないところを見ることができなかったから、このトリックにまんまと私ははまってしまった。Faker is plaintiff, (orange tree) 見たものはトリックで幻想だと。見たもの以外に真実があるということ。 アイゼンハイムがソフィーに暖炉のそばで、『本当に僕といっしょに行きたい?』と聞いてかれは、頷きながら考えているようだった。ここで二人は生きて一緒になる答えを出している。 薬をボストンバックに入れて、ソフィーに渡すが私はこのシーンを見逃していた。 スーツケースの中はなにと警部は聞いているが、私も分からなかった。 結婚をキャンセル!愛のための計画にまっしぐら。 アイゼンハイムは懐中時計をみて時間を気にしているらしいし。きっとなにかが?ここにもヒントがある。 医者が絡んでいたし、医者が警部にソフィーを検死させなかったところにもヒントがあるが気づかなかった。 好きなシーン: ある市民がプリンスを調べよと警部に言うところは力強い。当時の市民のパワーが見られる箇所だと思う。 警部の役割はこの話を美談にしたし、彼は戸惑いながらも仕事をまっとうして権力に負けなかったのが良かった。 『I will make you disappear』 という言葉で、ソフィーはアイゼンハイムがかっての恋人だったことを確信する。この時振り返るシーンが好き。 ちょっとロミオとジュリエットのようだけど、この二人は幻影の世界では死んだようだが、人々はこのトリックにひっかかった。警部は鋭くて心のあるシャーロックホームズ。最後、問題解決した彼はそれで自己満足した。 蛇足 個人的に、この音楽に惚れた。どうでもいいと思っていたが、音楽に引き込まれた。幻想的な音楽に。 https://www.youtube.com/watch?v=f2LvFBlQi5U ポール・エドワード・バレンタイン・ジアマッティはエドワードノートンの大学での先輩だと書いてあった。
2019年6月24日
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鑑賞方法:映画館
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爽快でありながら驚くべきラスト・・・などとラジオ番組での映画評を耳にしてしまったのが失敗。伏線も絶妙なんだからソレしかないだろう!と、見えざるところに真実があることがわかってしまった。かと言って、19世紀ヨーロッパの美術や俳優の上手さ(エドワード・ノートン、ポール・ジアマッティ、ルーファス・シーウェル)のおかげで評価が下がるものではない。特に良かったのがイリュージョンのステージ。もちろん実際に大がかりなマジックを行ってるわけじゃないのに、なぜか映画の中の観客と同化してしまうような錯覚に・・・とにかく撮り方が上手いんです。 基本的にはエドワード・ノートン扮するイリュージョニスト・アイゼンハイムとジェシカ・ビール演ずる公爵令嬢ソフィの恋物語に、ハプスブルグ家皇太子レオポルド(シーウェル)が絡んでくる三角関係。平民と貴族という身分違いという壁。しかもライバルが皇太子ときたもんだから、さあ大変だ。やらしいことに、皇太子はアイゼンハイムのトリックを暴きたくてしょうがない・・・ マジシャンの基礎的なネタに関しては皇太子もウール警部(ジアマッティ)も知っているほどで、19世紀末の当時にもイリュージョン人気があったんだと教えてくれる。だけど、鏡を使ったネタやホログラムのような幻影は観客にとっては全く未知の世界。死者の魂を呼び戻すショーにはファンタジーを超えて、どことなく霊的な世紀末思想さえうかがえるほど。見える部分には真実がない!と言われても小市民は信じちゃう悲しさ・・・ 身分違いの恋。大人になってからよりも、2人の幼少期がノスタルジックで心地よいのです。ソフィの「わたしを消して」という願いをかなえるために10数年も幻影師の修行をしたんだろうなぁ。そしてウール警部だって肉屋の息子という設定で、アイゼンハイムを陥れるように命令されても自分と同じ平民なので本気になれない心情が見事に表現されていました。 ちなみに実際に起こったマイヤーリング事件を参考にして・・・などとあるのですが、どこが似ているのかわかりませんでした・・・
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