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セザール賞5部門制覇の仏大ヒット作「不機嫌なママにメルシィ!」予告編

2014年7月7日 15:50

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「不機嫌なママにメルシィ!」の一場面
「不機嫌なママにメルシィ!」の一場面
(c) 2013 LGM FILMS, RECTANGLE PRODUCTIONS, DON’T BE SHY PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 3 CINEMA, NEXUS FACTORY AND UFILM

[映画.com ニュース] 仏演技派俳優ギョーム・ガリエンヌが監督デビューを果たした自伝的作品で、観客数300万人超を動員、セザール賞5部門を受賞した大ヒットコメディ「不機嫌なママにメルシィ!」の予告編が公開された。

母親に女の子のように育てられたガリエンヌの実体験から生まれた戯曲を、ガリエンヌ自身の監督・脚本・主演で映画化した。本作でガリエンヌは女装をして、ママとボク(ギヨーム)の一人二役を演じ、笑って泣ける作風が「アルモドバル以上!」「初期のウッディ・アレンだ!」などと絶賛された。

3人兄弟の末っ子ギョームは、ゴージャスでエレガントな母に憧れ、スタイルから話し方まですべてをまねていた。周りからは100%ゲイだと思われていたが、息子を男らしく方向転換させたい父親の考えで、男子校の寄宿舎に入れられてしまう。そこでイジメにあったギョームはイギリスの学校に転校し、男子生徒への初恋に破れ、人生最初の絶望を味わう。その後自分のセクシュアリティを見極めようと試みたナンパも失敗に終わり、人生に疑問を感じ始めたギョームは、本当の自分探しの旅に出る。

国立劇団コメディ・フランセーズ出身で、数々の舞台で実力を認められたガリエンヌは、人気TV番組のホスト役で広く知られ、また、日本の能の舞台でパリ・オペラ座のエトワール、ニコラ・ル・リッシュを起用して上演するなど、国際的にも活躍。映画では、ソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」、「サガン 悲しみよ こんにちは」などに出演。9月に日本公開される「イヴ・サンローラン」では、サンローランのパートナーのピエール・ベルジェ役が高く評価された。

予告編では、なぜかいつも不機嫌なママが「男の子たちとギョーム、食事よ」と、あえて兄弟とギョームを分けて子どもたちを呼ぶ姿からスタート。自らのセクシャリティに悩むギョームはママから「幸せは人それぞれよ、ゲイも」と慰められ、家族からもゲイであると思われていたことを知る。その後様々な経験を経て、舞台俳優となった主人公が、母への思いを打ち明けるまでを切り取っている。

不機嫌なママにメルシィ!」は9月27日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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