ジブリ最新作「思い出のマーニー」に「TEAM NACS」大泉洋ら全員参加!
2014年6月18日 18:40
[映画.com ニュース] スタジオジブリの最新作「思い出のマーニー」に、大泉洋ら北海道出身の俳優5人で結成された演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーが、声優として出演することが発表された。全員が「ハウルの動く城」など過去のジブリ作品で声優経験があること、作品の舞台が5人の故郷・北海道であることから、米林宏昌監督の発案でNACS全員の参加が実現した。
「千と千尋の神隠し」の番台蛙や「ハウルの動く城」のかかしのカブなどの声を担当してきた大泉は、本作では山下医師役に声を吹き込む。「切なくてマーニーを抱きしめたくなる本作は、子どもたちはもちろん大人がみても見ごたえのある作品になると思います。また今回は僕らが生まれ育ち、現在も活動している“北海道”を舞台にしてくれているのがとてもうれしかったです」とコメントを寄せた。
登場回数は少ないものの重要な男性キャラクターを任されたTEAM NACSの面々。十一(といち)役の安田顕は、「僕は10年に1度しかしゃべらない男の役どころでしたが、台本を読んで気合が入って眠れなくなりました(笑)」。ジブリの大ファンを公言する戸次重幸は紳士役で、「作品に参加しつつお客としても楽しませていただきたく、台本は自分の部分以外読んでいません!」と完成を心待ちにしている様子。リーダーの森崎博之は美術教師、音尾琢真は町内会役員の声を担当した。さらに5人は「ガヤ」と呼ばれるエキストラも兼ね、独自のアドリブや声色を駆使し20役近くのキャラクターを演じ分けた。
アフレコ収録は、森崎・安田・音尾組、戸次、大泉の順に3回に分けて実施され、とりを務めた大泉は、すでに収録されたメンバーの声が飛び交う映像を見ながらマイクに向かった。あるシーンでは「このパーティー、NACSしかいなくて、NACSパーティーだなあ!」と笑いをこらえながら声を入れる場面もあったという。大泉本人も「NACSが勢そろいしている夏祭りとパーティーのシーンはお見逃しなく!」とアピールする。
制作も大詰めを迎えるなか、米林監督は「冗談まじりのアフレコ収録に、スタッフは爆笑の連続。とはいえ、そのまま使うわけにもいかず、『次は使えるバージョンでお願いします(笑)』と。その後は、みなさん完璧に演じて下さって、さすが!と思いました。お願いしてよかったと思っています」と述懐した。
映画は、イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの同名児童文学を、日本の北海道を舞台に置き換え、主人公の杏奈が謎の少女マーニーと心を通わせていく様子を描く。高月彩良(杏奈役)&有村架純(マーニー役)ジブリ作品史上初のダブルヒロインを務めるほか、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、森山良子、吉行和子、黒木瞳らが声優陣として名を連ねる。
「思い出のマーニー」は、2014年夏全国で公開。