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ポール・ハギス監督、新作「サード・パーソン」で愛と人間関係について問いかける

2014年6月6日 13:40

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自身の経験を掘り下げ脚本を執筆したポール・ハギス監督
自身の経験を掘り下げ脚本を執筆したポール・ハギス監督
Photo by Maria Malin

[映画.com ニュース] アカデミー賞作品賞・脚本賞に輝いた「クラッシュ」で社会の人種差別、「告発のとき」で戦争とPTSD(心的外傷後ストレス障害)など、社会的な問題を題材にしてきたポール・ハギス監督が、新作ミステリー「サード・パーソン」では3組の男女が織りなす愛のエピソードを交錯させ衝撃的な真実を導き出した。3年前に「スリーデイズ」を撮り終えたころ、人間関係に悩まされていたというハギス監督が、そのときに経験したことを噛み砕き、掘り下げて物語を作り上げた本作について語った。

仏パリのホテルで新作小説を執筆している作家マイケルと、不倫相手で野心的な作家志望のアンナ。伊ローマのバーでエキゾチックな美女に一目ぼれした米ビジネスマンのスコット。元夫に息子の親権を奪われた、米ニューヨークに暮らす元女優ジュリア。脚本も兼ねたハギス監督は、3つのエピソードを通し人間関係の「始め」「中間」「終わり」を表現すると同時に、「愛のために他人とどう付き合うか」という問いを投げかける。

「その人を変えようとするか。そしてその人が変わってしまったら、それはもはや愛する人ではないのではないか。へ理屈だけど。もしくは全てを受け入れるか。想像もつかない、信用もできないような人を、信頼する気持ちで見てみたら、信用できる人になるのか。逆に、軽蔑の目で見れば、その人は信じられない人になるのか」

こういった答えのない難題を自分に問いかけ楽しんでいるというハギス監督は、第三者という意味のタイトルについて「どんな人間関係にも必ず第三者が関わる。その場にいる、いないに関わらずね。またマイケルのことでもあって、彼には己の感情を退けるもうひとりの自分がいたり、実際に日記を三人称(サード・パーソン)で書いたりしている」と明かした。

画像2(C)Corsan 2013 all rights reserved

また、豪華なキャストがずらり結集しており、リーアム・ニーソンミラ・クニスエイドリアン・ブロディオリビア・ワイルドジェームズ・フランコモラン・アティアスマリア・ベロキム・ベイシンガーとハリウッドの実力派が名を連ねる。最高のキャストをそろえた撮影で印象に残ったことは、「素晴らしい俳優たちが役に入り込むことを見ることだった」といい、「簡単なことだよ。『ああ、すごくよかったよ。他のパターンもやってみる?』って座って言っていればいいだけだからね。監督なんて、いい役者さえ雇えれば誰でもできる仕事だよ」と冗談めかす。

インディペンデント映画だったため条件や環境に制限もあったようだが、「幸運にも最高のスタッフと最高のプロデューサーを得ることができて、私のやりたいことを支持してくれた。素晴らしいセットや、私が望むものは全て実現されたよ」と満足感を漂わせる。映画製作で望むことは「面白い本を書いて、上手く伝える」ことだそうで、「私は観客に『こうだろう』と思わせておいて、『実はこうだった』と一気に状況を変える仕掛けが好きなんだ。今回も成功しているといいね」と観客の反応に期待をにじませた。

サード・パーソン」は、6月20日から全国で公開。

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