「glee」クリス・コルファー、マルチな英国スターの伝記映画に主演
2014年5月19日 07:10
[映画.com ニュース] 人気テレビシリーズ「glee」の俳優クリス・コルファーが、劇作家、俳優、演出家、映画監督、シンガーなど多くの顔を持ち、そのファッションセンスでも人気を博したスター、ノエル・カワードの伝記映画「Noel(仮題)」に主演することが分かった。
1899年英国生まれのカワードは、6歳で子役としてキャリアをスタートし、演劇と映画の双方でマルチな才能を発揮。デビッド・リーン監督とともにメガホンをとった「軍旗の下に」(1942)ではアカデミー賞脚本賞にノミネートされたほか、名誉賞が贈られた。男性ファッションに多大な影響を与えたことでも知られ、チャールズ・チャップリンやマレーネ・ディートリッヒ、政治家ウィンストン・チャーチルら著名人と交友があった一方、ゲイであることから生涯独身だった。映画では、カワードの若き日々とその影響力を描く。
抜群の歌唱力の持ち主であるコルファーは、同性愛を公表しており、ファッションアイコンとしても注目されている。映画「Struck By Lightning(原題)」(2012)で脚本家デビューを果たしており、5月6日(現地時間)に放送された「glee」シーズン5のエピソード19でも脚本を担当、児童書を出版するなど文才に優れていることから、うってつけのキャスティングになった。晩夏、英国で撮影する予定。
映画「ベント 堕ちた饗宴」や「ヘンダーソン夫人の贈り物」の脚本家マーティン・シャーマンが脚本を執筆し、これが監督2作目となる英国の新鋭ジョー・スティーブンソンがメガホンをとる。イアン・マッケラン、バネッサ・レッドグレーブ、ジョナサン・プライスらベテラン俳優たちが出演の交渉を進めている。ちなみに、レッドグレーブの父親で俳優のマイケル・レッドグレーブはバイセクシャルで、カワードと関係があったと言われている。
コルファーが出演中の「glee」は、次のシーズン6でフィナーレを迎えることが決定している。