U2の新曲が寄り添う「マンデラ 自由への長い道」予告編が公開
2014年3月28日 11:00
[映画.com ニュース] 2013年12月5日に死去した南アフリカ共和国第8代大統領ネルソン・マンデラ氏の自伝を映画化した「マンデラ 自由への長い道」の予告編が、このほど公開された。マンデラ氏と親交のあった英ロックバンド「U2」の「オーディナリー・ラヴ」にのせ、知られざる生きざまが紐解かれる。
アパルトヘイト政策の撤廃に尽力し、ノーベル平和賞を受賞したマンデラ氏の自著「自由への長い道──ネルソン・マンデラ自伝」(NHK出版)を、ジャスティン・チャドウィック監督(「ブーリン家の姉妹」)が映画化。誰もが知る大統領としての功績の裏に隠された生きざま、若き日の挫折や葛藤、最愛の妻ウィニーさんの知られざる闘争に迫り、ひとりの男としてのネルソン・マンデラ像をドラマチックに描く。マンデラ役を「パシフィック・リム」のイドリス・エルバ、マンデラの2番目の妻ウィニー役を「007 スカイフォール」のナオミ・ハリスが演じた。
U2にとって3年ぶりの新曲「オーディナリー・ラヴ」は、今年の第71回ゴールデングローブ賞で主題歌賞を受賞。映画のために同曲を書き上げたボノは、「今回ラブソングを書くことにした。この映画が特別なのは、複雑なラブストーリーの存在があるからだ。僕は政治的な歌と同じように、複雑なラブソングにも多少の心得があるからね(笑)」と語っている。
このほど公開された予告編は、愛する家族の幸せを願うマンデラの姿で幕を開け、反アパルトヘイトの闘志としての戦い、国家反逆罪で逮捕、終身刑の判決、27年にわたる刑務所生活が描かれる。愛によって自由や民族の融和を実現しようと決意をするマンデラと彼の解放活動に注力する妻の姿が、「オーディナリー・ラヴ」がのせて力強くつづられた。
ボノはマンデラ大統領について、「私たちにとって非常に大きな存在です。彼は怒りを持たず、愛が多くをなすことを唱えました。みなさん、この映画を見るべきです。この映画を通して、彼がひとりの男としてどんな人物だったかわかるでしょう」とコメントを寄せた。
「マンデラ 自由への長い道」は、5月24日から全国で公開。