WETAで「ホビット」の巨大ゴラムを制作!世界に羽ばたいた日本人に聞く
2014年3月4日 15:00

[映画.com ニュース] 「ホビット 竜に奪われた王国」「ロード・オブ・ザ・リング」の特殊メイクや造形物制作を手掛ける工房「WETAワークショップ」に在籍し、ニュージーランド・ウェリントン空港に設置された巨大ゴラムを制作した日本人彫刻家、大橋将行氏がインタビューに応じた。
「5歳か6歳の頃に見た『ターミネーター』」のアーノルド・シュワルツェネッガーの顔の皮膚がはがれて、半分ロボットの骨格が見えるシーンをきっかけに、映画製作の現場に興味を持ったという大橋氏。彫刻や絵画などのほか、独学で特殊メイクを勉強する経験を経て、英語留学について調べていくうちに、ニュージーランドと、WETAが手掛けた「ロード・オブ・ザ・リング」「キング・コング」に出合う。「ニュージーランドへの興味が大きくなり、渡航を決意しました。そこから10年くらいWETAだけを追いかけ続けていました。日本の大学で下調べをして、お金を貯め、飛び込みでニュージーランドへ。英語をひたすら勉強し、仕事をしながらWETAに関する情報を集めていました」。
そんな大橋氏の転機となったのは、「ホビット」3部作の撮影が開始される直前のこと。「自分の履歴書や作品集を持ち込んでみようと思い、アポなしでWETAのあるウェリントンへ飛んで行きました。映画関連の仕事は情報規制がすごく厳しいので、普通は立ち入り禁止だろうと思っていた」そうだが、WETAは「温かく迎え入れてくれ、偶然、共同経営者であるリチャード・テイラーが話を聞いてくれることになりました」と幸運を振り返る。
そして、「僕は『ホビット』が始まった段階ではWETAでは働いていませんでしたが、別の会社で『ホビット』のセット彫刻を作っていました。そして『ホビット』の撮影が終了した段階で連絡があり、ウェリントン空港PRの一環で設置する巨大ゴラムを作ってもらえないか? という依頼を受けたんです」と経緯を明かす。
巨大ゴラムの制作には、「塗装や中の鉄骨を組んだり、ファイバーグラスを担当した人などを含めると、全部で17~18人」の人間が関わったと言い、「僕が関わったのは、約3週間くらいですね。WETA自体はデザインや設計などの準備に時間がかかっていたようですけれど。機械で大ざっぱに形を起こしてあった発泡スチロールにシワを入れたりする“削り出し”の作業は2週間半ほどかかり、ほぼ僕1人でやりました」と振り返る。
夢の舞台であるWETAに籍を置いて働く現在を、「いまだに自分にとって夢だと思っているし、まだゴールまでは遠いかなと感じています。毎日が勉強と言う感じで、僕は仕事に行くのが楽しみでしょうがないです。それにウェリントンは空気が新鮮で水がきれい。ニュージーランドは人も温かく、とても住み心地がいい国です。WETAの周りにも自然がたくさんあり、仕事をするには最高です(笑)」と生き生きと語る大橋氏。WETAに採用され、評価されたポイントは、「ずばり“やる気”だと思います」と語る。前述のリチャード・テイラーの言葉を引き合いに出し、「リチャードは、アーティストに必要なものは、まず“情熱”、次に“やる気”、そして“粘り強さと才能”だと常日頃から言っています。彼はこの3つの要素がないと才能をフルに発揮できないと信じています」と力を込める。「僕は、本当に死ぬ気でチャレンジするつもりでニュージーランドに来ていた」と語る大橋氏だけに、大きな説得力が伝わる。
最後に「ホビット 竜に奪われた王国」の見どころについて話を振ると、「本当に素晴らしい映画で、とても気に入っています!」という力強い言葉が返ってきた。「ホビット 竜に奪われた王国」は、失われた王国を邪悪な竜から取り戻す壮大な冒険を描く3Dアドベンチャー3部作の第2章。現在公開中。
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