【第86回アカデミー賞】作品賞は「それでも夜は明ける」!
2014年3月3日 13:57

[映画.com ニュース] 第86回アカデミー賞授賞式が3月2日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、スティーブ・マックイーン監督の「それでも夜は明ける」が作品賞に輝いた。盛大な拍手の中でマックイーン監督は「ただ生き残ることだけが人生ではない“生きていくこと”が重要なのです。それこそがソロモン・ノーサップのメッセージです。いまだに奴隷生活を強いられている2100万人の人々に捧げたい」と力強く語った。
今回のアカデミー賞で、最多タイとなる10部門ノミネートの「ゼロ・グラビティ」「アメリカン・ハッスル」に続き、9部門で候補に名を連ねた今作は、アメリカ奴隷制度の闇に切り込んだ意欲作。第71回ゴールデングローブ賞の映画ドラマ部門作品賞を皮切りに、放送映画批評家協会賞の作品賞、英国アカデミー賞の作品賞などに輝いており、本命候補のひとつとして注目を集めていた。
南部の農園に売られた黒人バイオリニストのソロモン・ノーサップが、12年間の壮絶な奴隷生活をつづった回想録をマックイーン監督が映画化。白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、決して尊厳を失うことのないソロモンの姿を描く。キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチらが出演し、ブラッド・ピットがプロデューサーとして力を発揮したことでも話題を呼んだ。
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