宮沢りえ主演「紙の月」に池松壮亮、小林聡美ら豪華キャストずらり
2014年2月25日 05:00
[映画.com ニュース] 女優・宮沢りえの7年ぶりとなる映画主演作「紙の月」(吉田大八監督)に、進境著しい若手演技派の池松壮亮が宮沢の相手役として出演していることがわかった。また、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美という豪華な実力派キャストがずらり顔をそろえ、平凡な主婦が起こした巨額横領事件をリアリティたっぷりに描き出す。
直木賞作家・角田光代氏のベストセラー小説を、「桐島、部活やめるってよ」の吉田監督が映画化する今作は、銀行で働きながら夫と2人で暮らす主婦・梅澤梨花が主人公。自分に興味を持たない夫に不満を抱き、年下の大学生・光太と不倫関係に陥ってしまう。「たった1万円」のつもりで顧客の預金に手をつけ、次第にエスカレートしていく。
光太役の池松は昨年、舞台「ぬるい毒」で吉田監督とタッグを組んでおり「大八監督から呼ばれたからには行かないわけにはいきません。挑戦状だと勝手に受け止め頑張っています」と意欲をみなぎらせている。宮沢も刺激を受けているようで、「タフな部分と繊細な部分を両方とも激しく持っていて、無表情の中にすごくたくさんの表情を持っている人で、いい意味で余計なことをせずにいられる人。一緒にやっていて学ぶところがいっぱいあって、年齢を超越して、すごく素敵な俳優さんだと思っています」と称賛をおくる。
また、小林は映画のオリジナルキャラクターとして、梨花の勤務するわかば銀行の先輩事務員・隈を演じている。一切のミスを許さず、厳格に仕事に向き合うという役どころで、横領に手を染めていく梨花に強烈なプレッシャーを与えていく。出演オファーを受けるに際し、吉田監督の存在が大きかったようで「こだわりを感じさせてくれる、とても魅力的な作品を撮られる監督だと思っていました。その吉田監督が出演依頼をしてくださったんだから、それに応えられるのならばやってみたいと思いました」と明かした。
クランクインから約1カ月が経とうとしている吉田監督は、池松の起用理由を「ひとことで言うと、『熱いのに冷たい』俳優。『ぬるい毒』という舞台で約2カ月一緒に過ごしたけれど、いまだに扱い方がよくわからない、それが魅力といえば魅力。反射神経がすごくいいので、単純に見ていて生理的に気持ちがいい」と独特の言い回しで語った。
なお、田辺は梨花の夫・梅澤正文、近藤は銀行の上司・井上佑司、石橋は資産家の顧客・平林孝三に扮している。撮影は、3月中旬にクランクアップを予定している。
「紙の月」は、2015年に全国で公開。
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