シャイア・ラブーフ、ベルリン映画祭で奇怪な言動 ファンをギョッとさせる
2014年2月12日 14:30

[映画.com ニュース] 第64回ベルリン国際映画祭が、前半を終えて大きな盛り上がりを見せた。序盤はハリウッド勢が続き、7日にデビッド・O・ラッセルの「アメリカン・ハッスル」、9日にジョージ・クルーニーの「ミケランジェロ プロジェクト」が招待作として上映された。
「アメリカン・ハッスル」は、ラッセル監督とともにブラッドリー・クーパーとクリスチャン・ベールが現地入り。ふだんは寡黙なベールも今回はじょう舌で、会見では演技論を中心にヒートアップした。一方、クルーニーを囲んでマット・デイモン、ビル・マーレイら男性ばかりの豪華な顔ぶれがそろった「ミケランジェロ プロジェクト」の会見は、女性記者のセックスアピールに関する質問から、クルーニーが最近、YouTubeを通じて表明したウクライナの反政府デモの支持に関する質問まで、硬軟まじえた話題に沸いた。実話をもとに、第二次世界大戦中、ナチによって略奪された絵画の名品の数々を救おうと、自主的に立ち上がった美術関係者たちによる奪還作戦を描いた本作は、シリアスなドラマというより、「大脱走」など往年のハリウッド娯楽作をほうふつさせるスリリングなエンタテインメントに仕上がっている。
映画祭に予想以上のスキャンダルをもたらしたのは、ラース・フォン・トリアーの噂の新作「Nymphomaniac Volume1(ロングバージョン)」だ。もともと過激なベッドシーンが注目されていたが、ベルリンで上映されたのは監督の編集によるロングバージョンだ。ヨーロッパの劇場公開用として用意されたショートバージョンとの主な違いは、セックスシーンにおける性器のクローズアップなど、いくつかの過激なショットの有無による。
フォトコールにはトリアー監督が、昨年のカンヌ映画祭での舌禍事件を揶揄し、カンヌのロゴとともに「Persona Non Grata(好ましからぬ人物)」と書かれた自家製Tシャツを着て登場。もっとも、フォトコールのあとの会見には欠席した。だが、トリアーに変わってスキャンダルの的になったのは主演のシャイア•ラブーフだ。
スケーター風の服装にキャップという出で立ちで現れたラブーフ。会見でもまぶかにキャップをかぶったままで、最初からやる気のなさが表れていたが、10分ほど経過した頃、セックスシーンについて質問を向けられると、「カモメがトロール船を追うのは、イワシが投げられると思うからだ」と、呪文のような言葉をつぶやき、突然席を立ち退場。会場に波紋を起こした。
さらにその夜の公式上映では、“僕はもう有名じゃない”と書かれた紙袋を頭にかぶって登場し、会場前に集まっていたファンをぎょっとさせた。トリアー監督の周囲は常にスキャンダルに見舞われるようだ。(佐藤久理子)
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